「狐がプーチンを操っている」「イノシシ8頭が死亡」九尾の狐が化身した那須岳の《殺生石》が割れた! 続発する“怪事件”のナゾを追う
https://news.yahoo.co.jp/articles/07025d75dec8ae31233ca1f1b94b96ef7b9c3c46前回の近況ノートでも少し触れましたが
「狐がプーチンを操っている」
……ええと大変失礼ですけど
「そんな心配するのは、現実とフィクションを混同するおバカさんだけでは?」
と言いたくなりました。
この手の妄想に耽る人はなんで、戦争は人間が引き起こすからこそ厄介だという、当たり前のことが分からないんだろうか……と首をひねりました。
玄翁和尚の話は全く出てこないのは、この手の発想は
「実際に戦争が起こったの面白い!殺生石が割れたのと結び付けて楽しもう!元の玉藻前の逸話や伝承とは違う?既に成仏している?そんなのどうでもいいよ、ただ実際に戦争をフィクションみたいな感覚で楽しみたいだけなんだから!」
て不謹慎な考えから生まれたからなのかなと、見ていて思いました。
追記。
「マジでプーチンを九尾の狐が操るという作品書いてほしい」的な願望を書いてる人見かけて、プロ・アマ問わずそう言う作品が出るのはさすがに無いと思いました。
失礼ですけど根底にあるのが
「実際に起こった戦争を楽しむ為に、元の伝承の結末は無視します」
というぶっちゃけろくでもない考え方なので、創作のネタにすらならず、ただの無思慮で不謹慎な妄想の垂れ流しにしかならないかと。
いまだに殺生石について「九尾の狐が封じられていた……」
とか書かれているの見ると
「そんなこと、元ネタでは一言も書かれていません。勝手にありもしない伝承をでっちあげるの止めて下さい」
と言いたくなります。
氷厘亭氷泉様(『日本怪異妖怪事典 関東』等の著者)も
「プーチンの侵攻がちょうど殺生石が割れた時期にかぶる」
というこじつけに対して
「ずれてるし侵攻のほうが先」
と冷静に突っ込んでおられましたが。
又、プーチンと九尾の狐を結び付ける説を楽しそうに垂れ流す人達の中で、戦争について
「本当にやめて欲しい」
と書いてる人見かけて
「戦争を野次馬根性で面白がって、元の伝承を無視した妄説でエンタメ作品みたいに楽しんでる方が言っても説得力無いような」
と思ってしまいました。