インスタとかフェイスブックとか見ていると、ミニマリストという人たちをたまに見かける。
持ち物を最低限にして、好きなものだけに囲まれたシンプルな暮らしをする人たちのことだ。
それは合理性を追求した結果なのかもしれないし、そういう「あり方」を選んだ結果かもしれない。
けれど、私が思うのは、物は減らせても自己顕示欲は減らせないんだな……。ということだ。
写真をアップして、「ね！ ね！？ こんな暮らし良いでしょう？ すごいでしょう？」とアピールするのは、
イイねを貰いたい。肯定してほしい。素敵ですねとコメントしてほしい。そういうこころの動きがあるからだと勘ぐってしまうのは私がゲスだからだろうか。
そういう暮らしが好きなら淡々と続ければいいのだ。こっちを見るな。人からの評価がなけりゃ続けれないならやめちまえ。
って辛辣に突き放したくなるけれど、あれれ、それって自分のことだよね？ って思いもする。
いま私は長めの異世界物をセコセコ書いているわけだけど、「これっておもしろいの？」「自己満足じゃないの？」といつも考えてしまう。自分だけでは自信（どころか自己すら）を保てない。
人の評価を気にするのは大切だ。自分のレベルがどの程度なのかわかるし、作品をより良くしようという原動力になる。
でも、もし思うように評価されなかったら……やる気がなくなって行く。
私は好きで小説もどきを書いてる。それは間違いないんだ。好きならPVやフォローの数なんてどうでもいいはず。ただ楽しんで書くことが大事……。
そうわかっちゃいるんだけど、私は俗物だから自己顕示欲も満たしたいし、他者からの評価をどうしても気にしてしまう。
知り合いに、ずっとピクシブにイラストを上げ続けてる人がいる。正直、上手い。才能があると思う。でも流行りの作風ではないし、他にもっと上手い人がいるから、プレビュー数は伸びない。
でもそれでも彼女はイラストを書き続けている。好きだから、と。私は彼女のようになりたいと心から思う。