今日は姫と宰相の主人公、フィリオーネについて語ります!
フィリオーネ、生まれも育ちも王宮の中。外に出る時は公務のみ。
女王になるべく育てられた為、恋愛については「必要ない」と考えているし「誰にも恋しない」つもりでした。
だから、ライアスに出会って彼に惹かれるようになっても「宰相として優秀」だとか「教え方が良い」だとか「人材として素晴らしい為に彼のことを考えてしまうのだ」と思い込もうとします。
そのせいで距離感を誤ってライアスを(色々な意味で)ドキドキさせたり、よく分からないこんがり方をしたりしてしまうのです。
フィリオーネにとって自分は、国の礎であり、ひとつの駒でしかありません。それが「女王になる」ということだと思っているからです。
そんな中、帝国の第二皇子と婚約します。グライベリード王国の特性上、帝国と親密になるのは嫌だったフィリオーネですが、父王の決定だからと受け入れます。
これも、自分が国の駒であると考えているからですね。
未来の夫に、フィリオーネは誠実であろうとします。とても偉い。とても。
しかし、フィリオーネ。ライアスが気になって仕方がない。当然です、だって自覚していないだけでライアスが好きなのですから。
ライアスと過ごせば過ごすほど、自分の感情の動きが不可解になっていく。そしてようやく自分の気持ちに気づくわけです。
必要ないと思っていた感情を認識し、認めてしまうことは、結構なストレスだと思います。
フィリオーネはそのストレスに立ち向かい、「女王になる」為にライアスへの恋心を受け入れた末に、それをねじ伏せる。
初めて、フィリオーネは「諦める」ということをするのです。
でも、フィリオーネはね……まっすぐなんですよ。とことん、自分の中で“理想の自分”がはっきりと存在しているから、ブレないのです。
結果は「アレ」で、フィリオーネの様々な決意がライアス(とロザムンド)によって台無しにされますが、彼女は王族としての事情に対して理解を示す姿を見ることができますが、それはこの考えがあるからですね。
明日はライアスの話をしたいと思います!
↓本編はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330667619158591ライアスのお兄様が出てくる短編あります!
↓短編①はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16818023211725769652↓短編②はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16818023211882757045↓短編③はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16818023212043780163恋愛部門でカクヨムコン参加中です!(今、カクヨムコンの週間ランキング99位ですって。ありがたいことです……)
よろしくお願いしますm(*_ _)m
※イラストは姫と宰相の4月用のキービジュアルです