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花火はどこへ消えたのでしょう?・感想

この作品はもともとエブリスタの「墓の下まで持っていく秘密
」というお題に沿って書かれたものです。

このお題を見た瞬間「あ、これは不倫ものだな!」と思った私は不倫ものを書きはじめたのですが、どうもしっくりこない。
全然感情移入できないんですよねー。自分は相手が既婚者だと知ると恋愛対象からすぐ外しちゃうたちなので。
ベッ〇ーとか矢〇とか不倫した某議員さんのニュースも凄く嫌で「気持ち悪ー!!」とか思っちゃう(笑)
NTRとかもね、どこに需要があるんだよって感じで苦手です。

それで書き直しました。自分が納得できるような形に。
甘酸っぱいのも好きだけど、個人的にはハッピーエンドが好きなので、ハッピーエンドで終わるような形に。
ハッピーエンドって言っても、ラノベ的なありきたりな奴じゃなく、なるべくキャラ設定もリアルに近づけて、恋とか主人公の生き方も突き詰めて、実際にあった出来事のように書けるように頑張りました。

きれいごとだけを並べたように感じる人もいるかもしれないですけれど、「綺麗なものになりたい」「優しい人になりたい」っていうのは誰にでもある感情だし、そう思って行動することでプラスの効果があると思ってる。臭いものにふたをするのも、たまには悪くないと思うのよね、私は。

私も死ぬときは後を汚さずひょいっと浪漫飛行へ in the sky したい。
そういうものに、私はなりたい。

☆追記:

Twitterにて、素敵な感想をいただいたので少しそれについて触れさせていただきます。

その方が言うには「人を思う純粋な気持ちを抱いたことへの素晴らしさと
主人公の心の成長に私は惹かれました」とのこと。

これはかなりうれしい感想です。実をいうと、作者的にはこの作品のテーマは「初恋」では無いんですね。

自分の気持ちだけでなく、人を思いやる気持ち、それを一人の女性の
青春時代を描くことで伝えたかったのです。
だからこそ私は、この作品を「恋愛・ラブコメ」ではなく「現代ドラマ」
に投稿したんです。恋愛が主題ではない。
そこを読み取ってくれたこの方は凄いと思います。

あと、「正反対の人を選んだつもりだったが、実はそっくりな人を選んだ
のかもしれない」の部分を深読みしたりだとか、
「登場人物たちは事実をどれくらい知っているのだろうか?」など考えて
下さった方もいて、皆さんこの短い小説の中から色々と読み取ろうとして
下さっていて、とても参考になりました。
ありがとうございます!!


 

4件のコメント

  • 「外部に表現せず」内に秘める想いを現した形式?

    「小説」が、従来の「文学」で「私小説」やからね。

    バッドエンドとかハッピーエンドとかよりも

    やりきれなさ? 理不尽さ? 情けなさ?

    汚い部分を曝け出す表現が「ラノベと正反対」

    どちらが良いとか悪いとかの問題ではなく

    「理解できない」「理解したくない」の意味が

    理解できるけど理解したくないだけかもしんない。

    綺麗なモノとか幸せ(な妄想)だけの「人生」

    鼻で笑うほどあり得へんし嘘くさいからねー(笑)

    ※若者批判とか中二批判じゃなく(双方向に)
    「良いモノは良いし判らないモノは判らない」
  • >うっちーさん
    うーん、よく分からないけど、テンプレ通りのキャラだったり、ご都合主義でキャラが動くのがラノベ的なように私は感じます。
    今回の作品では、主人公は一見すがすがしいけど、ドロドロした部分を持っていて、でも周りの人を傷つけないためにそれは記憶の川べりに沈めています。
    そして、次の男ができたり世間の広さを知るにつれ、前の恋を自然に忘れちゃうのなんか実にリアルな女性らしさがあると思う(笑)その辺が、違いと言えば違いかも?
    あー、なんか、変な返答になってしまった……。要点がくみ取れてなかったらごめんなさいm(__)m
  • 社会から見たハッピーエンドでも、個人の中には何かを抱えているってことありますよね。すごく共感しました。
    怖くなさそうなものが、深読みすると一番怖いとか、ホラーでもありそうです。
    そこが、深海さんがリアリティを持った人物を書ける理由なのかなと。このページを読んで思わずコメントを書きたくなったのですが、レビューにあまり細かく書きすぎると本編を読む楽しみがなくなりそうなので、こちらに。
    これからも楽しみにしてます。
  • >宮 都さん
    漫画や小説ではハッピーエンドかハッピーエンドじゃないかの二極に分かれることも多いですけど、現実には、一見ハッピーエンドに見えても、本当はそうじゃなくて、お互いに抱えているものを隠したり我慢したり、そんな優しさの上で成り立っているものも多いと思うんですよね。
    私は常日頃からリアリティを持った人物を書きたいと思っているので、そう言ってもらえるとありがたいです。
    これからも頑張ります!!
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