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『ハンチとニット』反省文

 まず最初に、本当に反省しなければいけない。私は連載作品のスターマインをほっぽりだし、さらには他にも書かなければならない作品を放置し『ハンチとニット』を書いていた。書きたいものを書くのは素人もの書きのだいご味だが、やらねばならぬことをせずにとはいただけないと、自分でも思う。反省しなくては。

 さて『ハンチとニット』だが、これのもとになったのは私の夢だ。私は夢日記もどきをつけている。これは面白いと思ったものをノートにまとめている。夢の記憶は断片的だが、小説一本分のインスピレーションを受けたり、既存の作品に生かせる設定の種になる。夢日記はあまり頭によくないという話を聞くが、なかなか魅力的で止められないのだ。

 とは言ったものの、ハンチとニットの夢の内容はノートに纏めるほど覚えていなかった。唯一私の寝ぼけた頭に残っていたのは、配管が複雑に絡み合い作られて建物が無数にあり、何か巨大な影を二人で眺めている少女達の姿。そんなスチームパンク的な一枚絵がドーンと焼き付いていた。

 そんな風景が妙に魅力的に感じた私は、なんとか物語にしたくて朝の四時にうんうんとうなりながらペンを走らせた。はっきり言ってハンチとニットの世界観は、そんな突貫工事で構成されている。隙間風すら感じるほど穴が多い。だが、これはこれで情熱的ではないか。歳をとって小難しいことを考えることが多くなった私が、衝動に身を任せて執筆するのは懐かしかった。他人から見ればお粗末に思われてもしかたがないが、それ故に愛おしい。何をいっているんだろうか。

 ハンチが見た空、は明日20時の更新で完結する。しかし私は、どうもハンチとニットの二人を気にっているので、また未完成の絵のような夢を見たら、この二人を主軸に物語を書きたいと思っている。そうなればこっそりと、ハンチとニットから完結済みのチェックを外すだろう。

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