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魔王の従者制作秘話ープロットに書かれた最初の言葉

『どうしても辛い時は逃げてもいい』

その文字が今、この作品になりました。

新社会人、はじめの仕事はブラック企業。
新卒のメッキを守って身体を壊しました。

その理由なら、次は無理のない仕事ができたのか?

いいえ。

リーマンショック、
就職氷河期を経験した私は次の仕事が辛い時、
ここがダメなら次はないとまた、無理に無理を重ねました。

会社を辞めるのは悪ですか?
同僚に迷惑をかける。
そうでしょうか?

少なくても、今の私はこう結論を持っています。

『仕事は自分の為、お金の為』
『他の要素はあれど本筋はそれであり、自分の為にならないものを無理にする必要なんてない』

とはいえ、日本人は仕事が好き……は偏見でしょうか?
退職という行為に、必要以上に罪悪感があると思うのです。

……作品に戻ります。

そうして世間的に悪業をする主人公を書こう。
その主人公を正当化できる理由を作ろう。

その結果が『魔王の従者』
世間には現実より少々世知辛い程度に悪者になってもらい
主人公には恋い慕う相手を守るという大義を与えることで

本来悪である世間に背く行為をさも英雄譚の様に仕上げていきました。

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