親族の葬式でした。
亡くなられたおじさんは随分前から床に伏せていました。
葬式の会場に楽しげな子どもの声が聞こえます。
『もうダメだ。もうダメだ』
慌てる両親、子供はその言葉の意味を分かってはいないでしょう。
ここからは推測。
多分、その過程では『家の中だけの会話』としてそういう会話をよくしていたのでしょう。
今回は小さな子供が『王様の耳がロバである秘密』よろしくこれを吐露してしまったのではないかと思うのです。
さて、これは魔王の従者本編1話の制作秘話なのです。
はい、この経験があの少年を生みました。
ヒロインを怒鳴りつけ酷い言葉を投げる少年。
彼は『家の中だけの会話』を鵜呑みにしてそれを吐露してしまったのです。
両親に悪意はなく、少年は信じただけ。
それに釣られて本音を漏らす大人たちも彼がいなければ増長することはなかったのかもしれません。