ぼくの名前は雪人。
ひらがなで書くとゆきと。
本当は幸人になるはずだった。
幸せな人。
でも、ぼくはあえて雪を選んだ。
寒い日は雪が降る。
でも、ぼくの住んでいるところは滅多に雪が降っても5センチくらいで電車が止まる。
都会なのにね。
ぼくが雪を選んだのには訳がある。
それは、ぼくは幸せな人にはまだなれていないからだ。
ぼくは雪。
幸せは運ばれてこない。
寒い日が続いているから。
幸せは運ばれない。
掴めないし、幸せだとは言えないからだ。
いつか幸せを運べるようになりたい。
ぼくの夢はいっぱいあるから。