『こんな会社辞めてやる!!』
『バカ上司死ね!』
そう叫びたくなるもっともらしい理由が星の数ほどある事を知っている。そして、バカ上司が本当にバカでクソで、後出しジャンケン野郎でどうしようないカスであることが往々にして沢山ある事も知っている。
でも、何年間、同じ文句を言い続けているのか自問自答してみて欲しい。おそらく、もう何年も同じ事を言い続けている事を知って驚愕するはずだ。そして、更に怖いことに、貴方は『こんな会社』の立派な生え抜き社員でバカ上司の一人に既になっているかもしれない。
若い時、若い感性で、世の中の矛盾、組織の不合理に対して声を上げる。生意気な奴と思われ、本人が損をして終わるパターンが多々あるが、他方で、誰かの『気づき』や『変化の兆候』、『アラーム』になっていることもあり、どこかで誰かがあいつは見所があると認めてくれていたりもする。他方で、体制側の一員による(本人にその意識はなかったとしても)体制に対する批判は何の生産性もない。本人達にしてみれば、若い感性の素朴な疑問や正義感が、歳を取り、月日が流れ、本人達も認識していないまま恨み辛みやヤッカミに変化してしまっただけなのかもしれない。しかし、周りの人間にしたらハタハタ迷惑なだけである。
かくいう私も30半ばに差し掛かり決して若くないが、腹が立つと『こんな会社辞めてやる』、『バカ上司死ね』と言ってしまう。そんな時、自問自答してみる。オレ、社会人になって何年間同じことを言ってるだろう??