モンスターペアレンツ、モンスター社員、近所の迷惑なジジイ・ババア、いずれのモンスターも自分がモンスター、理不尽な存在であると認識出来ていない。彼らにも彼らなりの正義がある。その正義を理屈で攻めても、彼らの正義を被せてくる。正に盗人にも三分の理である。こんなバカと関わっても、不毛な闘いを強いられて疲弊するのがオチである。かといって、突っかかってくるのは向こうだし、やられっ放しも癪に触る。なにも倍返ししたいわけじゃない!!引き下がってばかりも精神衛生上、極めてよろしくない!!この世相こそが『頭にきてもアホとは戦うな』、『バカとは付きあうな』といった本がヒットしている理由であろう。しかし、価値観が多様化し、幸せの根拠や基準が曖昧になった現代、世間は多種多用なバカで溢れてる。いちいち、突っかかってきたり、分不相応の要求をしてくるバカも多数いる中で、ガンジーでもあるまいし不戦の誓いを貫くのには無理がある。ここはやはり相手を見極め、相手に即した対策を省エネで取るべきである。本書はそんなバカとの闘い方に悩める者の戦闘指南書である。