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沖縄戦終結の日

 1945年6月23日、太平洋戦争で唯一地上戦が行われた沖縄で、組織的な戦争が終結した日とされています。この日を迎えるまでに、沖縄県では、地元住民や旧日本兵・アメリカ軍合わせて24万人ともいわれる人命が奪われました。特に激戦地となった糸満市摩文仁の丘での女子学徒隊(ひめゆり学徒隊)の悲惨な出来事は、」絶対に忘れてはいけない、哀しく、そして辛い記憶であります。
 私は2回ほど、ひめゆり学徒隊の方で、命からがら助かった女性のお話を伺う機会がありました。まるで自分の体が引きちぎられるような、痛みにも似た感覚を覚えながらのお話でしたが、私が最後に沖縄の地を訪れたのは、今から27年前。79年の歳月が流れて、当時15歳前後だった方も、今では90歳を越えられています。あの沖縄戦での悲劇的な出来事を語り継いでおられる方が、どんどん逝去されて、語り部として、後世に伝えていくことがだんだん難しくなってきています。
 その一方で、今も沖縄には数多くの米軍基地が存在し、爆音をとどろかせながら戦闘機が離発着を繰り返し、大きな事件や事故も多く発生するなど、数多くの問題が山積しています。
 この悲劇的な出来事により、今も多くの苦しみや悲しみが残り、多くの人の人生を狂わせました。今も私が常に思うのは、あの太平洋戦争は、いったい誰のための・そして何のための戦争だったのだろうってこと。
いじめでも、このような戦争でも、お互い相手の立場や考えを理解しようとしないために起きているのではないかと思います。自分たちがよければそれでいい。自分の言うことを聞かない場合は、相手がどれだけ傷つこうが関係ない。そんな考えや思いがどんどん増幅していき、それがいじめ・国家間では戦争へと発展していくのではないかと思います。
 人間と言う生き物は、哀しいことに語り継いでいかないと忘れて行ってしまう生き物。このような哀しい出来事を繰り返さないためにも、しっかりと私たちが、かつて行ってしまった過ちを語り継いでいかないといけないと思います。

もうすぐ七夕ですね。今日のちょっと懐かしい写真は、2010年8月に行われた山口市中心商店街の七夕祭り。山口では旧暦の7月7日に、七夕様のお祝いをします。

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