一つの問題。それが大問題な作品。
というわけで「結論:このデスゲームにおいて死亡するゲームマスターは1人だけである」を更新しました。とは言っても特に報告もないのでネトフリの「ウルトラマン」の感想など書いて濁します。
アクションは良いし、3Dの女子なんかも結構可愛く見えたのでその点、画作りについては満足のいくものでした。
が、ストーリー……と言うか作劇面ですごく大きな問題を抱えているなと言うのが率直な印象。
戦闘シーンなどは本当に素晴らしい。リアルなバトルスーツ着たウルトラマンが動いて闘っているだけでもそれはそれとして楽しめる……しかしいかんせん、キャラがと言うか主人公が微妙すぎる。
平凡な日常を生きる少年が非日常に叩き込まれるというテンプレートでもって視聴者の共感を得ようとしているだろうとは思うが、その場合でも主人公にはストーリーの中心に居座るだけの「動機」いわゆる「キャラクタープロブレム」が無いといけない。
「海賊王になりたい」でも「狂信的なまでにヒーローに憧れていた」でもいいのだが、とにかくキャラクタープロブレムとは、すなわちその物語上で解決されなければならない問題でもある。
物語の中核にずっとあり続けるモノでなければならないのだ。しかし、この主人公はこれを持っていない。
なんもないのだ。親譲りのウルトラマンの力をもっているだけで、物語をけん引するだけの「動機」がないものだから、観ていて「なんだコイツ」
みたいな感想しか出てこなかった。アクションはずっと見てられるくらいよかったのでその辺がホントに残念。そんな感じでした。