闇の中にはなにも無い。知ってて、ずっとそこにいる。暗闇の静寂は、何にも変えられない安心感がある。光は、全てを曝け出す、醜い物も、美しい物も。僕は、光に照らされた全ての物を受け入れられない。僕が見る物は、だいたい酷な物だ。もうもとへは戻れない。どうしようもない。光がある世界で一番好きな生き物は、鳥だ。彼等は、僕達と同じ、二足歩行だ。僕達は、翼はないが手がある。この手を使って、空を飛べる飛行機を作った。なんかダサイ。うるさいし、空を汚してる空は、鳥だけに与えられた場所なのに。夜だけならいいのに、夜だけなら素直になれるのに。