Φ種「尖兵」トルグァスの眷属であり赤子の授霊幼蟲の魂が時間を掛けて肉体に馴染む事により、次の段階に進む。
神の宣告後に行われる儀式戦争をその身一つで実行し、その結果得られる"戦利品"に冒涜的儀式を行い、祭壇に置かれた'神秘の泥'が満たされた儀式壺に穢した戦利品を加え、最後に祈祷師の振るう木製のナイフにより幼蟲の身体に致命傷を与えたのちに壺に納められ封印される。
長い時間を掛けてゆっくり変態して行く為、祈祷師の住まう洞窟の奥地には、現在12個の儀式壺が安置されている。
壺に刻まれている紋様は、尖兵達の用いる古い魔方陣であり、彼らの扱う文字でもある。
意味は、「孵化容器」.「蛹」.「幼少期」.「魂の液化」と刻まれている。
現在の彼らは「蛹化(ようか)授霊ヒューパ」と呼ばれる状態であり、無力な状態である。
羽化する前に儀式壺を破壊されてしまえば、壺の中に満ちる「生命の白濁」は無意味に流れ落ちる。