• 現代ファンタジー

怪物種資料 ΦNo.1-3 尖兵の改造による人間の授霊化 第一段階 幼蟲(ラルヴァン)

異星の尖兵たるトルグァスの怪物が自らを信仰する部族の偉大なる戦士に祝福を植え付けた結果、戦士の肉体は一年掛けて徐々に変質していく。
完全に変質した戦士の体は授霊幼蟲(ラルヴァン)となる。
幼蟲の肉体は常に大量の理力を生み出し肉体に止める事なく世界に垂れ流していく。
理力が垂れ流しになっている為、魔術や呪術、超能力などは行使できないが強靭な肉体に変質している為、理力を使う必要が無く、その巨体と怪力で敵対者を捕らえる。
時間をかけ魂が肉体に順応した後、決められた儀式を完了し、生贄と自身の肉体を神に捧げる事で授霊幼蟲は、次の段階に進化する。


授霊幼蟲(ラルヴァン)の眼は多いが、実際に機能している眼は二つだけであり、残りの眼は意思とは無関係に激しく視線を動かしている。

Φ種怪物「尖兵」トルグァスの眷属であり、赤子でもある授霊幼蟲だが、ほかのΦ種族の「尖兵」の場合、分類的には同じ授霊幼蟲でも見た目や性質はまるで異なる。

1件のコメント

  • このクソ蟲一匹で常人1000人が死ぬまでに垂れ流す理力を一日で世界に垂れ流すからな、儀式を行わず進化しないまま寿命を迎えるまでに120年は掛かるからな、世界に理力が満ちるのを少しでも遅らせる為に発見次第、財団所属Δ種精霊に連絡し、速やかに処分する事。
    または、生かした方が利益がある場合、財団幹部職員二名以上の署名が得られ次第、無力化し保護する事が許可される。
    半年の自己意識補強プログラムで自己意識が完全に回復し、尖兵の命令の強制力に打ち勝った場合のみ財団所属職員Φ種として認められる。
    ただし命令違反が見受けられ次第、要殺処分対象に変更される。

    たとえ尖兵と授霊を全て殺し、理力の垂れ流しを押さえたとしても、医学の発展した現代では人の総数は余り減らす、むしろ指数関数的勢いで増えている。
    一人一人が垂れ流す理力は少なくともこれだけの数が揃えば、膨大な量の理力が世界に垂れ流され、地下深く染み込んでゆく。
    いずれこの星に理力が溢れんばかりに満ちた時、遥か遠い銀河の彼方より尖兵達の主人たる異星の神々達が地球に降り立つだろう。
    今はただ、財団に所属する精霊化した人類や魔女達の協力により少しでも滅びを遅らせる努力をするしかない。

    いずれにしても避けられない決定された滅びだとしても、私は人間だ、滅亡や死なんて考えたくない、一日でも長く生きる為に私は今日も侵略者の怪物を殺す。
    以上終了

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