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140字小説『熱の無い感情』

男は特別な指輪を妻にプレゼントした。
それは一対の指輪。
相手から好意が向けられると暖かく、逆なら冷たくなる、特殊な指輪。

指輪を喜ぶ妻を眺め、熱を感じない左手を握りしめた。

(こんな偽物はいらない。本物だけあればいい)


「あら、この指輪……結婚指輪と同じものね。だって同じくらい熱いもの」




過去の140字小説はこちら
『1話30秒で読める140字小説集』
https://kakuyomu.jp/works/16818023213838976665


この話をもとにした短編小説はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16818093092979873810/episodes/16818093092979994670

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