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140字小説「満月」


「満月を見に行こう」
きみはそう言って、僕の手を引いた。
「きっとすごく綺麗だよ」
笑顔のきみと繋いだ手のひらが、少し汗ばむ。
「満月、見えるかな?」
僕の疑問に、きみは無言で手を握り直す。
「きみと一緒に、見れるといいな」
僕たちは日差しを浴び、青空を見上げ、太陽の反対側にいる満月を探した。



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