『ゴミの王国』の執筆を終えて、やっと解放された囚人のような気分です。この永遠に終わらない物語との格闘は、まるで湿った雑巾を絞り続けるような徒労感との戦いでした。「もうネタ切れ」と何度叫んだことか。
登場人物たちはどんどん増え、自分で作ったはずの設定に首を絞められる日々。「なぜこんな複雑な設定にしてしまったのか」と後悔しながら、締め切りという名の鬼に追われる日々でした。
アライグマの生態?知るか。北海道の地理?適当だ。整合性?どうでもいい。とにかく完結させることだけを目標に、パソコンの前で魂の抜けた人形のように打ち続けました。
技術的な部分については、「ファンタジーだから」という言い訳を盾に、突っ込みどころ満載の世界を構築してしまいました。ツッコミ所が見つかったら「作者の気まぐれ」ということで一つよろしくお願いします。
それでも完結させた達成感だけは本物です。二度とやりたくはありませんが。