• SF
  • 異世界ファンタジー

書きたいものと、評価されるもの

 こんばんは、恋犬です。

 皆さんは、書きたいものを書きたいように書けているだろうか。
 PVやポイントなどを気にせず、自由気ままに自分の好きなように物語を書く。
 それは本当は簡単なことのはず、はずだったのに、今ではそれがなんだかとても難しく感じている。

 何と言うか、どちらかといえば俺自身はSFよりも伝奇小説が書きたいのだが、そちらはどうにも伸びない。ウケが悪い。
 いやまあ、単純に世界観が分かりにくかったり、キャラに魅力が欠けていたり、そういうものが理由だとは思う。
 それにしたっても、習作として書いたSF系列の作品の方がウケがいいと、何とも複雑な気分になる。

 俺の書くSF作品は、どれもありきたりな設定や世界観のもの、いわゆるテンプレ作品だ。
 最後の人類と人外が終末世界を旅するという、よくある終末旅行ものだ。類似した設定の作品はいくらでもある。

 伝奇作品の方は、俺の趣味を煮詰めたような設定の話で、似ている作品はあるだろうがテンプレには当てはまらないもの、のはずだ。
 しかしその設定を俺自身がうまく制御しきれてない。読者に全然伝わっていないし、面白がっているのは俺だけだ。

 伝奇作家を名乗るには実力不足、さりとて真剣に取り組めていないこの体たらくではSF作家を名乗るのも烏滸がましい。
 なのでデンキ作家、などと半端な肩書を名乗っている次第。

 デンキ。伝奇、電気。どちらにもとれるように。どちらとも言えないようなものであるがゆえに。

 伝奇系でも、SF系でも、どちらを書いていても常に浮かぶ悩み。
 ウケない評価されない実力不足のものを書き続けるのか。
 人気はあれども半端な知識と取り組みようで書き続けるのか。
 それでいいのかと自問自答を繰り返し、ふとした瞬間に手が止まって、そのまま動き出せずに時間が過ぎていく。

 難しいなぁ。
 本当に、難しい。

3件のコメント

  • 難しいです。
    書きたい事を書いているはずの自分ですら、楽しく書けているかと言えば「NO」の一言です。いつだってどの場面だって、一行すら進まない、叩いて捻って諦めて、また拾い直して磨いて諦めての繰り返し。

    脳で描けているシーンはあっても、文字で伝わるように書くことが出来ない。これだ、と思って文字にしても「カメラを違う場所にしたほうが良かったのでは?」の連続でリテイク。

    一週間、二週間、三週間―—文字は進まず、書きかけのファイルをクリックしようとすると胸焼けのような忌避感が押し寄せる始末。

    書くって言うのは、ちょっと狂ってないと出来ないんだと、書くよりも読む方が遥かに楽しいんですよね。

    書きたいモノを書く、どころか、書きたいのかすら危うくなるこの頃。

    難しいです。難しい。
  • 受け狙いだと書きたいものはなかなか書けないですよね。
  • 好きな物ゆえ詰め込み過ぎて、ヒューマンドラマのテンポを阻害し、一般読者の胸やけを起こしてしまう。創作家のあるあるですね…。自作のお試し版掲載直後のバージョンでも、似たような感想を貰いました。

    分かる人には分かるようにちょぴっとずつ描写をしつつ、ヒューマンドラマのテンポを最重視、って言うスタイルを目指したら、”好きな人にとって薄味”という感想をもらったりと…。

    元々はド理系で”ミリタリーとかSFとか濃いネタをガチガチに詰め込みたい、説明したい、オリジナル要素を褒めて欲しい”って感じなのですが、その欲をいかに昇華させるか?って試行錯誤中です。私は賀東先生が好きなので、フルメタル・パニック!のようにうまーく溶かし込んでいけるように、色々下読みして頂いたりでしょうか。

    SFが受け入れられた事を肯定的に捉えれば、たとえ伝奇であっても肩の力をコントロールできれば人を感動させるヒューマンドラマを書ける腕を持っている、と言う発見をできたと言う事なんじゃないでしょうか? 商業レベルに行くならば必須でありますが、実は中々に得難い能力だと思います。

    防衛太郎さんから”良いSFがある”と言うことで、切欠こそSFでしたが、仮にファンタジー作品であってもあのドラマは感涙したかと。

    伝奇物のあらすじを見ましたが、主人公の隠れ設定に似ていたりと、好きなドラマの型が似ていて、とても共感を致します。一作見ただけの見ず知らずの人間にいきなりそんなことを言われても…となるでしょうが、心にとどめて置いていただければ。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する