こんばんは、恋犬です。
皆さんは、書きたいものを書きたいように書けているだろうか。
PVやポイントなどを気にせず、自由気ままに自分の好きなように物語を書く。
それは本当は簡単なことのはず、はずだったのに、今ではそれがなんだかとても難しく感じている。
何と言うか、どちらかといえば俺自身はSFよりも伝奇小説が書きたいのだが、そちらはどうにも伸びない。ウケが悪い。
いやまあ、単純に世界観が分かりにくかったり、キャラに魅力が欠けていたり、そういうものが理由だとは思う。
それにしたっても、習作として書いたSF系列の作品の方がウケがいいと、何とも複雑な気分になる。
俺の書くSF作品は、どれもありきたりな設定や世界観のもの、いわゆるテンプレ作品だ。
最後の人類と人外が終末世界を旅するという、よくある終末旅行ものだ。類似した設定の作品はいくらでもある。
伝奇作品の方は、俺の趣味を煮詰めたような設定の話で、似ている作品はあるだろうがテンプレには当てはまらないもの、のはずだ。
しかしその設定を俺自身がうまく制御しきれてない。読者に全然伝わっていないし、面白がっているのは俺だけだ。
伝奇作家を名乗るには実力不足、さりとて真剣に取り組めていないこの体たらくではSF作家を名乗るのも烏滸がましい。
なのでデンキ作家、などと半端な肩書を名乗っている次第。
デンキ。伝奇、電気。どちらにもとれるように。どちらとも言えないようなものであるがゆえに。
伝奇系でも、SF系でも、どちらを書いていても常に浮かぶ悩み。
ウケない評価されない実力不足のものを書き続けるのか。
人気はあれども半端な知識と取り組みようで書き続けるのか。
それでいいのかと自問自答を繰り返し、ふとした瞬間に手が止まって、そのまま動き出せずに時間が過ぎていく。
難しいなぁ。
本当に、難しい。