今の学校の図書室って最近の貧弱な図書しか残しておらなんだのな。
俺の在学中の図書室といったら、「なんでこんなのがッ!?」と吃驚するような古い昔の書籍が全体として古い蔵書の中に真新しいシリーズ本もあるところへさらっと混じってたりする、そんな風に古今東西の色々な書物が雑然渾然としていたカオスだったのに。
それがいつの間にか、あの豊饒の空間じゃなくなって、貧相な効率厨の産物と化していたなんて……
そりゃ、最近の子が、「バブルの頃ってどんなだったんですか?」って訊いて来る筈だわ。
なんにも昔のものがないんじゃ、昔の感じなんて全然分かるわけねえわ……
おい、「学校図書館は保存図書館じゃありません」とか下らねえアホ丸出しなお題目をほざいて、寄贈された貴重な書物を勝手に古紙として処分するんじゃねえよ。
そんなバカだから『先公』呼ばわりされんだ。