松本智津夫死刑囚、井上嘉浩死刑囚、早川紀代秀死刑囚、中川智正死刑囚、新実智光死刑囚、土谷正実死刑囚、遠藤誠死刑囚の死刑が遂に執行されました。
日本の司法で一度に七人の死刑執行は戦後初ではないでしょうか。
もちろんこの事件は冤罪では無いにしろ、複雑な気持ちです。
日本に於ける死刑制度の支持率は八割を超えています。
反対にEUの加盟国は全て死刑を廃止しています。とはいえ、EUからの英国離脱賛成派の半数以上は死刑の復活を望んでいるとのアンケート結果が出ていますし、トルコのエルドアン大統領は死刑復活を臭わせています。世界も死刑廃止について一枚岩ではないのが現状です。
ところで国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルはオウム事件の死刑囚達の執行反対を訴えていただけに、今回の死刑執行をどのように見ているのでしょうか。
そもそもヨーロッパの国々は死刑に賛成する国民の割合が多くても、制度として政府が廃止に踏み切った経緯があります。日本の場合は国民感情に考慮して現在も死刑を存続しています。つまりこの流れでは日本から死刑が無くなる事はありえません。そこがヨーロッパと日本の死刑制度に対する考え方の相違なのでしょう。