カクヨムではないのですが、『フィンディルの感想』に短編を応募しまして、先日感想を書いてもらいました。
こちらでは一万字以下の短編を応募すると、フィンディルさんに丁寧で目から鱗が落ちる感想をたっぷり書いて頂けるのです。
応募したら必ず感想を貰えるわけではないのですが、現在も応募を受け付け中です。小説を書いてみたけど他人の目にどう映るか知りたい方は、応募してみましょう。べつに怖いことはありませんでしたよ。こういうのは緊張しますけどね。ステップアップしたい人にはおすすめです。
さて。
このたび自作の感想を頂いての感想、ということで、つらつらと書いていきましょう。
応募したのは『葉桜の君に』。約一万字です。筆致企画参加ものということで完全オリジナルとは言えないのかもしれないのですが、応募するなら最新作を! ということで、こちらで参加しました。基本最新作が自分史上最高だと思う性質なのであります。
そうしてドッキドキで頂いた感想を読んでいって……
私、心理描写はいいかんじに書けているようです。
よく聞くのは、「小説はそのまま書くのではなく、表現しろ」みたいな、つまり「悲しい」を「○○は悲しくなった」と書かずに、かなしい気分が読み手に伝わるよう描写する、みたいなことがありますね。理解が違うのかもしれないですけど。
そういう「感じる」表現をしようと心がけてきたので、それなりの成果は出ているようで安心しました。
アドバイスでは、後半の展開に改善の余地ありとのこと。
ここは自分でも気になっていたところで、でも改善策が思いつかずにいたので、やっぱり、というわけですよ。で、ここで終わらないのがフィン感です。詳しくは実際にお読みいただくとして、その中で私の欠点と改善策がわかりましたよ。
いつもですね、短編も長編も、後半ラストの手前くらいで、もやっ、としているのです。何かもうワンシーン、ひと盛り上がりほしい、けど、何も浮かばない! 間を持たせるために、とりあえず文字数で何とかごまかすか、思いつかないのでそのままー、とか。そういうことが多かったのです。
でもフィン感を読んで、どうやら、私は前半部分でそれなりに後半でいかせる要素を書いているようなんですね。ただ気づいてないんですけど。自分で書いててわかってない、てどういうことなのか。
書き始めはキャラに感情が乗っていて感情描写も自然に書けているようなんですが、後半になると気持ちが切れるのか、キャラを見失って何をどう書けばいいのかわからなくなるのです。
前半はキャラに合わせて場面が動くのに、後半は場面ありきでキャラを動かしている、といいますか。終わりがきまっているので、そこへなんとかつなげようとして、不自然さがでる、みたいな。
だいたい頭で考えてばかりで、いざ書くときには大方熱が冷めているのでそうなるのでしょう、飽きてるんですね、自分で書いているものに。オチがわかってますので、そっちを早く書いて終わろうとする。
あと集中力ないとか、終わりが見えてくるとさっさと書き終わろうとするとか。まあ、そんなかんじで、後半に締まりがなくなる、違和感、やっつけ感が出る。
でも、今度からそういうときは、休憩するか、最初からじっくり読んでキャラクターについて考えてみるとか、とにかく「文字数で間を稼ぐ方法」は禁止にしようと思いました。
やっぱりですね。感想を頂くとわかるのですが、自分で「ん?」なところは、やはり「は?」となりますし、モヤッとしたところは「??」になるのですよね。当り前なんですが、なんとかごまかせているような気になるもので。そうなると、「楽しく」「わくわく」書いたものは、そういう感情も伝わるのだろうな、と再認識しました。
あと細かい点では、改稿段階で抜け落ちた説明などでおかしくなっていた箇所もあったようで、そんなもんを読ませてしまった!! と……(汗
言い訳しますとね。ものっっすごい張り切ってのぞみまして、プリントアウトして全体を確認しようと思ったのですが、我が家のプリンターがポンコツで同じページを十枚印刷したところで諦めてしまったのです。まあ、読み返しもしたし、なんとかなるだろう、と。なんとかなってなかったんですけど。あ、でも自分にしたら、誤字は少ないようだったので、努力のあとはありました。誤字量産機ですからね……
今回はホラージャンルで応募したので、ある意味特殊でしょうから、また機会があったら、べつのジャンルで応募してみたいなと思いました。
応募した『葉桜の君に』は、誤字や表現の変更などはして、場面の追加等の変更はしないままでいようと思います。これは自分では思いつかなかった点なので、現段階では、そのままのほうがいいかなと思うからです。
作品の完成度でいうと改稿したほうがいいのでしょうが。でもコンテストに応募する予定もないですし、頂いた感想も含めて、いまの形をある程度残しておきたいと思っています。気が変わるかもしれませんけどね。
ということで、『フィンディルの感想』のご紹介&体験レビューでした!