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小説版『はんなり半次郎』

小説版『はんなり半次郎』がようやく、電子書籍で発売の運びでございます。
漫画版の第1話をベースに、加筆を加えて、元々の設定の形の人情噺に。

カクヨムは宣伝禁止ですので、内容については触れず、題名のみとさせていただきます。KADOKAWA様からお仕事のお話があれば、喜んでお受けいたしますが。

漫画版は、日本屈指の艶絵師・叶精作先生の流麗華麗な画力ありきの作品ですので、お色気はぐっと少なく。
ほのぼの人情や幕末の世相、何よりも江戸時代の書画骨董を中心とした文化に軸足を置いたものにして。
作品内容的には小説向きの題材でもありますからね。

数年前から、本格推理小説家の芦辺拓先生との交流もあり、小説の執筆を考えていたのですが。連載が一段落ついたところで、思い切って形にしてみました。
これでようやく、小説家を名乗れます。


漫画作品のノベライズは近年、盛んにになっております。『ONE PIECE』の初代担当氏がジャンプノベルズの編集長に就任されたおり、とあるパーティで少しだけ立ち話をさせていただきましたが。
漫画と文芸の垣根は思ったほど高くはないと、我が意を得た記憶がございます。
もっと言えば、小説も漫画も脚本も、物語を紡ぐという本質は変わらないように思います。

ただその表現のあり方が、異なるだけで。
その異なる部分を具体的に理論化し、両者の共通点を洗い出し、風通しをよくできないか?
そんなことを数年来考えてきましたが。
ようやく形になりました。

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