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筑前筑後通信(291)2018年2月の書評の巻

2月の書評です。先月は充実の読書ライフが送れました!

2018年2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2480ページ
ナイス数:84ナイス

https://bookmeter.com/users/171193/summary/monthly
■PRESIDENT (プレジデント) 2017年1/30号(人生が変わる時間術)

9点/10点
成功者のルーティンが興味深かった。会議のメモはコピー用紙とバインダーは即実践。
「人には十二分で十分、自分は八分」は心に響いたね。
読了日:02月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/11299638

■戦鬼たちの海―織田水軍の将・九鬼嘉隆 (文春文庫)

9点/10点
この容量を一日で読み切ったのは久し振り。それだけ読ませる作品だった。主人公は九鬼嘉隆。九鬼家の次男坊に生まれ、本家を助ける為に信長に随身し成り上がっていく。だが、全ては信長が生きていた時の話。信長の死後は、その精神が摩耗していき、「日本一の海賊大将」の称号を得られるも、彼の権力が虚像になっていく様が哀しい。しかし戦国武将だからか、正室を側室に降格したり、利発な甥御を殺して本家を乗っ取ったりと、非情な所は共感できない。しかし共感出来ないからこそ、もっと文量を割いて書いて欲しかったな。
読了日:02月03日 著者:白石 一郎
https://bookmeter.com/books/480719

■PRESIDENT (プレジデント) 2017年3/20号(つまらない事ばかり、なぜ考えるか?)

9点/10点
成功者の精神維持法、落ち込まない方法、「思考」から「感情」につなげるんではなく、「思考」から「対処・行動」につなげるなど、大変勉強になった。早速実践!
読了日:02月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/11560330

■PRESIDENT (プレジデント) 2016年8/1号「嫌われる人はなぜ、嫌われるか?」

8点/10点
特集の「敵を作る言動、味方が増える言動」が○。各シーンごとに紹介され、気を付けようと思った。
読了日:02月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/11093766

■犬の力 下 (角川文庫)

10点/10点
衝撃である。 それほどの作品だった。海外文学が僕の創作領域に突然現れ、眠っていた脳味噌を叩き起こしてくれた。 まさに黒船来航。 この作品は、僕の物書きとしての人生を左右する一冊になるであろう。 万人にお勧めはしない、むしろ読んで欲しくない。そんな作品でした。
読了日:02月15日 著者:ドン・ウィンズロウ
https://bookmeter.com/books/229256

■玄界灘に生きた人々―廻船・遭難・浦の暮らし (海鳥ブックス)

9点/10点
玄界灘そして筑前五ケ浦廻船の本。地元であるし、説明が風景で浮かぶので読みやすかった。文章も○
読了日:02月19日 著者:高田 茂広
https://bookmeter.com/books/2251285

■岳飛伝 16 戎旌の章 (集英社文庫)

8点/10点
文庫版再読。四方八方で戦が行われ、一人また一人と斃れていく。もう言葉はいらない。水滸伝より始まりし、長い長い戦いもラスト1巻!!!
読了日:02月23日 著者:北方 謙三
https://bookmeter.com/books/12643618

■刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

9点/10点
これは素晴らしい不倫小説!不倫であるが、刹那的な男女の情愛が胸を突く。
昨今、ゲス不倫だのなんだの言われておりますが、藤沢周平の手によれば不倫であっても、美しく切ないドラマになる。
本作は「用心棒日月抄」の第三作。一連の陰謀に終止符がつく物語である。詳しい感想など、無粋。それぞれ読んで感じて欲しいのだが、僕はこの不倫時代小説があと一巻しかないのが、本当に悲しい。
読了日:02月25日 著者:藤沢 周平
https://bookmeter.com/books/574523


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