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筑前筑後通信(192)新章突入その前におさらいの巻

こんばんは!

大黒屋三太夫が漂流して、漂着した先はアリューシャンではなく異世界という、「大黒屋異世界漂流酔夢譚」という話はどうだろうかと思う、筑前筑後です。他には徳河家基が異世界に転生し、そこの王となって江戸幕府に攻め込むという――(;´Д`)ん~燃える。

さて、表題の件。
「狼の裔」がいよいよ新章に突入します。
アルファポリス歴史時代大賞特別賞を受賞したのは、第三章までの作品。この作品が本当に受賞に値するものだったかどうか、この先にかかっている。そう思えば、気が引き締まります。

さて、今回はシリーズのおさらいです。

<幕府>
田沼意安による開国案で噴出した不満は、「清水徳河騒動」鳴りを潜めていた勤王派を再燃させ、江戸・京都のみならず全国に波及します。
中でも、江戸の軍学者・橘民部が勤王の志士のみならず、不平浪人と結びつき叛乱を計画。しかし、それは橘が捕縛されると瓦解。勤王運動は沈静化したが、田沼も国内事情を鑑みて開国を先送りする模様。

<夜須藩執政府>
権勢を欲しいままにしていた犬山梅岳を政争で破った栄生利景(幼名:直衛丸)は、藩主親政の独裁体制を樹立(天暗から狼の裔の間)。夜須勤王党の一部が橘民部に呼応して脱藩するも、御手先役を派遣する事で解決。なおその道すがら、天領の賊も対峙している。しかし、藩内に残った勤王党が先鋭化。中老の相賀舎人の暗殺を目論んで襲撃するが、平山小弥太によって阻止される。以後、相賀が勤王党壊滅を決意する。内政では、地蔵台の新田開墾を実施中。

<平山家>
清記は、橘民部に呼応して脱藩した志士の討伐を命令される。武富陣内・館林簡陽を斬り、道すがら土鮫の一味を討滅。宇美津に至ると、小弥太が尚憲・山藤助二郎を斬り、金橋忠兵衛を捕縛。だが滝沢求馬には敗れ、清記は求馬を九州へ逃す。夜須へ帰還後、小弥太は相賀の窮地を救う。

<黒河藩>
琉球の砂糖をロシアで売り捌く密貿易をしている。また阿芙蓉(アヘン)の売買にも興味を示す。香春念真流(念真流の傍流)を家臣に加える事に成功し、いよいよ夜須調略へ乗り出す。

<犬山派>
梅岳は隠居していたが、黒河藩からの使者を受け、何やら周辺が慌ただしくなる。当主の兵部は、梅岳の養子ながら利景に信頼され藩政を支えている。裏では阿芙蓉の密売を仕切っている。その差配は兵部に任せたというが、実権は未だ梅岳。


以上、簡単な状況説明です。

さて、今後どうなりますやら!乞うご期待!!

※新章から更新スピードを落としますので、よろしくお願いいたします。

――追伸――

僕の手違いで「青龍偃月刀の女」を消去してしまったようです。
大変申し訳ございません。つきましては、完結まで書き上げて更新いたしますので、何卒ご容赦下さい。

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