人生の半分以上を物語の執筆に宛ててきた私が、ようやく自作品の方向性を定めました。
まずジャンルは「大人向けの童話・寓話」です。
童話のようなやさしい語り口を用いつつ、内容は大人になってからの方が理解できる、そんな物語。
そしてあわよくば、文章が苦手な大人でも読めるような「文章界の入口」になれたら素敵だなと思っています。
先日、私はある創作者の意見に反発しました。
その創作者は「自分が楽に小説を書いていると思われたくない」と言っていました。
とあるバラエティ番組で、司会者がよくこう言っているのを聞きます。
「知らないよ」と。
これ、出演芸人が苦労して準備したネタに対して「見ている側はネタをしている側の苦労なんて普通は知らないし、興味もないよ」という意味で言ってるんじゃないかな、と思うのです。
つまり、読者も筆者の裏側には興味ないんです。
読んでいて面白いか面白くないか、それだけ。
それに本当に努力を重ねている人は、その努力を自慢げにひけらかさないものだと思います。
私とてずっとなんとなくで書いてきたわけではありません。書いているうちに自然と「上手くなりたい」と努力をし始めたに過ぎないのです。
でもそれを明かしたとて、読者が増えるわけでもありません。結局は実力としてその努力の成果が本人に身についているかどうかなんです。
結果も過程も大事。でも結局は過程を結果に繋げる必要があります。
ただインプットしているだけでは実力にはなりません。インプットした上で、自分の中で活かすことを考えてから、それをアウトプットすることが大事なんじゃないでしょうか。
きっとその創作者はこちらが何を言っても聞き入れてくれない気がします。「人の話を聞き入れずに全否定するな」をただ「他人の言葉をひたすら全肯定しろ」に変換していた挙げ句、こちらが黙ると「息してるー?」などと煽ってきたレベル。しかも自分の都合にいいような書き方で日記として記録している位ですから。
創作に限らず、最初はハードルが低くて良いんです。
でないと仲間が増えません。そんなの悲しいです。
努力することを覚えるのは、楽しさを知ってからで、良いんです。
やり方を教える本って、そのもの自体のハードルを下げて仲間を増やすためにあるんじゃないかなぁ、と今ふと思いました。
長くなりましたが、最近特に印象に残っていたことをまとめました。
それでは、また。