• 詩・童話・その他

第2回カクヨム短歌・俳句コンテストに寄せて


コンテストの存在を知ったのは、2週間前のことでした。
私は3作目の短歌集を書き終え、束の間の休息をとっていました。

迷いながらも、この機を逃したら次は無いかもしれない..という考えに至り、応募を決意しました。その結果、半年間に詠んだ約50首の中から20首を選んで連作として再編し、より「表現したかったもの」に仕上げることが出来たように思います。このようにして『Underwater』は完成しました。


秋の終わりに、私は恋に落ちました。そして、冬のはじまりから夏を迎えるまで「心に咲いた花」を育てるように、様々な想いを歌に込めてきました。それらは長らく忘れていた気持ちであると同時に、経験したことが無い類のものでした。苦しくて言葉にせずにはいられない夜もありました。今後も創作は続けていきたいですが、このような激しい感情を伴う歌は二度と詠めないのではないか、という気がしています。なので、ひとつの作品として形に出来たことが、何よりの喜びです。このような機会を与えてくださり、有難うございました。


色づいた緋色の季節めぐるたび 何度も君に出逢って恋する
永遠に閉じ込めたからいつだって瞳を閉じたなら蘇る瞬間《とき》


「落ち葉が舞い上がり、世界が朱く染まった美しい季節での出会いに、感謝を込めて。」

06/24/2024

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