@busuka

こんなに引きずるとは…。彼と別れるということ、その本当の意味がわかった。もう、取り返しのつかない、いや今だから何かできることが…。わたしは彼のもとへいく。限られた時間にすべてをか…

彼女は幼いころの事故で右手・右腕の機能を失った。僕はカバンの白い汚れをそのままに、彼女と付き合うようになった。ホワイトダートを、白い汚辱を、未来に届く“矢”に変えて、僕は彼女との…

理恵には二人の子がいた、翔大と綾乃。それぞれ、少しはみ出しながらも厳しい日常の中で…。めぐみには内縁の夫がいた。どういうわけか、死を抱えた、厄介な存在で…。五十嵐は危ない橋を渡ろ…

僕の寝室にはブースケだけでなく、カエルちゃんやイヌくん、クマちゃんらがいて…。世間では、ぬいぐるみって言われてるけど、僕にはそれ以上の、いつもいっしょの、かけがえのない存在で。お…

意識している、していないは別に、具体的とか抽象的とかでもなく、もちろん論理的なんてどうでもいいことで、ただ思うままに、いや感じるままに、ただ僕と彼女の関係性を。僕は彼女とのプロセ…

“僕”は非合法活動に従事していた。裏ビデオのタイトル付け、ホテトルのチラシ制作、大麻プラントの管理、そして極左へのシンパシー…。お天道様をまともに仰げない、アンダーグラウンドな生…

誰といるのか、もう訳が分からなくなって…。「優子」と彼女。同一人物？　別人格？　たんに異次元へ足を踏み入れた？　デリヘルで働く彼女と、そこでマネージャーをする僕。純愛を気取るつも…

惰性で参加した飲み会で「彼女」と出会った。なぜカッコ付きかと言うと…。ただそれだけでなく…。中学時代のかけがえのない思い出から展開するトランスジェンダーな悲しい物語。僕はカッコ付…

僕は精神を病んでいた。彼女が精神科医だからなのか。症状は悪化の一途をたどっていく。死の淵に立っている自覚もなく、ただ漫然と。精神の乖離が広がっていく。心身の融合・一致なんて彼岸の…

ずっと二番手も悪くない、小学生の頃、僕はずっとそう思っていた。マラソン大会でも学級委員の選挙でも、女の子に対してもそうだったのかも…。図書室でぼんやりと外を眺めていた、高校生の頃…

とにかく、ぬいぐるみと一緒にいるのが何よりも幸せだった。たとえ四十前の独身男でも、彼女には言えなくても、カミングアウトすればどうなるか分かっていても…。あの可愛い子らの声が聞こえ…