• に登録
  • エッセイ・ノンフィクション

国家の盛衰

人に寿命があるように国にも寿命がある。
若いときは少々の疲れや病気あるいは怪我といった問題でも体力があるので解決していけるが、年齢を重ねるとそれは難しくなる。
国についても同様で、国が若いうちは少々問題があっても若い世代が次から次へと出てくるので解消されていく。
これは人間の新陳代謝によく似ている。要するに体内で新しい元気の良い細胞が生まれてくれば病気なども克服していける。しかし、体力が落ちるといくら薬を飲んでも注射をしても、果ては手術という強硬手段を使ってもどうにもならない。
古来、年寄りが突然若返り始めたという話は聞いたことがない。
一番良い解決法は一度死んでまた健康に生まれてくることである。
これは人間の場合子孫を残すことぐらいしか手段がないが、国家の場合は国を一度ご破算にすれば済むことである。
人間の寿命は大体80歳くらいであるから、戦後日本も80年を過ぎてそろそろご破算にしてもう一度最初からやり直すべき時が近づいているのではないだろうか。
国家の若さや元気の源は言うまでもなく若い世代が生まれてくることであり、これは人体の細胞分裂が頻繁に起こる様子に似ている。
少々国の政策が間違っても、増税をしても、若い世代がいれば何とか解決していける。
実際、日本はこれまでそうやって経済をやりくりしてきた。
若い人に仕事を押しつけ、若い人を酷使することで発展してきたのである。
また、若い人を思いっきり搾取した。
例えば、受験戦争などがそうだ。意味も無い偏差値のために学生を煽りに煽って勉強しなければダメだという雰囲気を作り出した。
それに受験産業が乗っかかり予備校だの参考書だの、あるいは模擬試験だので荒稼ぎをしていった。





コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する