舞台は灼熱のグアム、原色で彩られたサイパンです。季節は夏、突き抜けるクリスタルブルーの空とマリンブルーの海、25歳のアヤが主人公です。2人の恋人の間で恋に揺れ動く物語です。アヤが、結婚するまでの甘く、ほろ苦いショート・ストーリーです。ジーンズをラフにはきこなす、スポーティーなアヤは、髪の長い女性です。ブルーのマスカラがよく似合う、色黒の女性で、旅行代理店に勤務し、750CCのバイクも軽快に乗りこなします。彼氏は売れない、でぶちんの小説家の卵。といっても入賞歴ゼロの、フリーのアルバイターです。サイパンにも彼氏がもう1人いて、結婚を申し込まれます。ゲイのボーイフレンド、鬼太郎とも、細く長くではありますが関係を続ける島崎アヤ。アヤは、果たして幸せになれるのか? 恋心、多き、女性の、深く悩める夏の日の、物語です。友人には松竹芸能を目指そうと真剣に悩んだ、ジョーク好きの、もながいた。恋する女にとって、秋は一番素敵になれる季節かもしれない。男、そして女。深く、ため息をつけば、そこには1編の詩が生まれる。