葵は親友の詞の死により走る気力を無くしていた。 そんな葵のもとへある日、死んだはずの詞から手紙が届く。 そこには二人で目指した舞台への想いと、葵へのエールが書かれていた。 葵は再…

第一回　描写短編小説杯　応募作品。 ～～ 　とある海辺の町。コンクリートに座り、海を眺める一人の青年。 　そんな彼に、一匹の猫が近づき……？

1800年代のイギリスを出発した探検隊。だが、彼らを待っていたのは地獄の道。 その地獄から生き残った一人の青年がいた…… （なろう、ノベルアップ＋様にも投稿しておりますが、問題…

我輩は猫ではない。名前はイッヌだ。 これは、イッヌの一日、幸せな一日の物語。

少し昔の話です。あるところに女にこっぴどく振られた男がいました。 その男が戸を開けると、そこには仔猫が。 これはその子猫との出会いから始まるお話です。 （ノベルアップ＋様にも投…

　トアルート王国首都のトアルートダム。ここは治水技術や道路が発展しており、外観は訪れた者に感嘆の息を吐かせるのに十分な美しさを誇るが、その王城の内部は腐敗しかけた果実のよう。 …

北の果て、グランバーン 南の密林、バオルゥ 東の諸島　ウィロン 西の砂漠　ハルァト 四つの場所、四つの部族に伝わる、一人の青年がいた。 ～その青年は、剣士になりたかった～ この…

前世の「俺」は勇者で魔王。 俺が前世で彼女にかけた呪い。それは、来世も再来世も続くほどに強い呪い。 だが、そんな呪いも来世になったら形が変わっていて……？ エブリスタ・ノベルア…

とある事務所に、呪いのビデオテープを預かってくれという依頼が飛び込んできた。 事務所の主はものすごく興味を持ち、嫌がる助手が買い物に出かけている間にビデオを再生する。 そのビデオ…

とある宿で働く、半人半妖がいた。彼女は、胸に穴が開いたような、そんな空虚感を背負っていた。 とある会社に新人社長がいた。彼は、胸に埋められぬ空虚感を抱いていた。 これは、そん…

　その駅は、かつて無の海から生まれる神を、現世に移動させるための駅であった。 　だが、駅を管理していた老駅員の神が忘れ去られ消滅し、その役割も忘れられ、完全に失われた。 　だが、…

　ここは、縁結びの宿とも呼ばれる、古い武家の家を改装した宿。 　そこで出迎えるのは二匹の猫。 　一匹の白猫は、来る客たちを品定めするかのように眺め。 　もう一匹の黒猫は、その傍に…

「リリー・エヴァリー。君との婚約は破棄する」 その言葉が広間に響き渡る。 リリー・エヴァリーは今日、婚約を破棄された……のだが、破棄を宣告してきた彼らの顔に、彼女への嫌悪感は無…

私の彼氏はホストだ。 色んな女性に夢を見させるのが仕事のホスト。 そして口癖は「驚いたか？」な彼。 これは、私とこいつの、とにかく甘ったるい恋愛事情の一端である （てきすとぽい…

車に轢かれたら、0と1が支配する空間にいた。 何が起こったかわからなかったけど、そこで俺は、神様に等しい存在となった、父と出会った。 世界は二進数で表現できる。そう親父は言うけど…

―――俺は、女性が愛せないのかもしれない。 別に、男色家だとかそういうわけじゃないけれど、女性を愛そうと思っても、パズルのピースがはまらないようにしっくりこない。 そんなある日、…

恥の多い人生ですらなかった俺の人生。 そんな俺の前に与えられた異世界への誘い。 意味の無い人生を送るより、異世界へ行った方がいいのでは？ そこで再スタートすべきか、俺は悩むが……？

人間は、人を自分の意志で殺すと、二度と笑えなくなるという。 ならば、私はなぜ、笑っているのだろうか。 というお話。

人は「夢」を何故見るのか 老若男女問わず、なぜ夢を持つのか。 そんな昔書いた詩を掘り起こして貼っておきます。 夢を見ることは素晴らしい。 だから夢を与える存在を夢見たんだ。

俺はクラーム。ただの農民。 日々、生きる糧を作り、細々としながらも充実感をもらえる生活をしているただの農民。 そんな俺の頬にある日、あざが現れた。でも、これが俺の運命を変えるよう…

石笠地蔵。その地蔵様の頭の笠を動かすと、恋人ができるという。 なので僕は、その地蔵様の笠を動かした。 そして僕は、胸を高鳴らせる相手に出会えて…… （自主企画に寄せて書いてみま…