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大人向けハイファンタジー好きに『キメラの島』を全力で推したい

 藍上央理 様 『キメラの島』
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882477919

 作者様が削除を考えていらっしゃるとのことなので、今のうちに全力推し。
 勝手に紹介してすみません。

 キメラの島に住む、ホムンクルスのオムホロスと。
 北国で王女として育てられつつも、身体の性に違和感を抱くケセオデール。
 W主人公の物語です。

 文章は非常に読み易いですが、内容は全くライトではありません。
 しかし、第二章でケセオデールが登場して以降の、物語の吸引力が凄いです。
 重く、とても痛みを伴う作品ですが、この痛さが突き刺さるタイプの読者は、カクヨムに絶対いると思うのです。

 突然話は変わりますが、岡野玲子『コーリング』という漫画をご存知でしょうか。
(パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』の漫画化ですが、私は原作未読)
 『キメラの島』を読んでいる間、私の脳内では『コーリング』の絵柄で映像化されていました。

 私は、大人向けファンタジーを全く読んでいないため、勝手なイメージで申し上げますが。
 ハヤカワFTの海外ファンタジーみたいな棚に並んでいると、似合う作品なんじゃないかと思います。
 お薦めです。

7件のコメント

  • 卯月様

    今頃になって知りました>< はうはうはう><。 ありがとうございます!!!

    実は削除しようと思っていたのですが、反対にブログを削除したので、当分カクヨムから削除することはないと思います! 色々とすみません。

    岡野玲子さんは大ファンで、そういうふうに紹介していただいてとても嬉しいです>< 本当に有難うございます!

    他の方もおっしゃっていましたが、とにかくオムホロスの章がアレなもので、なかなか読み進められなくて爆沈した方も多く、その中で最後まで読んでいただけたのが非常に嬉しくあります。

    ダークファンタジーで、最後もぼかしてますけど、相当ダークです。あそこらへん物足りなかったと教えていただきました。
    書いたほうがいいか教えていただければ、書き加えようと思います。

    紹介いただいて本当に有難うございます!!
  • 追記:原作は現在絶版していますが、手に入れられるならば、ぜひご覧ください! すごくいいです!!
  • 藍上央理 様

     カクヨムからの削除は当分ないのですね。それは嬉しいです。お知らせ有難うございます。

     『キメラの島』は性描写の多い作品ですが、男性として生まれてくるはずだったケセオデールが王女として育てられ、嫁いで、身体の性に違和感を持って……必要な描写なんですよね。
     「年頃の少年(少女)が大人へと変化していく時の心の震え」とレビューした方がいらっしゃいましたが、だから、そういう意味では大人向けではなく、その年頃の少年少女のほうが、読んで受け取るものが多いかもしれない。
     ただ、第一章のキメラ同士の交尾は、十代には刺激が強すぎるかなぁ、とも(汗)。
     カクヨムの中には、暗く重いファンタジーが好きな読者が一定数いらっしゃると思うので、もっと多くの方に読まれてほしい作品です。

     『妖女サイベルの呼び声』、捜してみます。
  • 卯月様

    色々と分析をしてくださって、これもまた嬉しい限りです。

    これを書いたのは20歳の頃ですから25年前になります。

    この話のテーマは自分探しでもあり、ジェンダーの問題でもあります。自分の性を探すという目的には、仰る通り、性に関する表現を多用することになりました。

    多分当時のわたしはあまり意識はしていなかったかもしれないですが、性の認知や、あるいは自己性の認知は、重要な課題だったのかもしれないです。

    かなり過激な内容なので、受け付けられない方は確実に駄目な話と思います。テーマも明確に語っているわけではないので、性に関することばかりが浮き彫りになると思います。

    最初なろうでは18禁にしていました。カクヨムに掲載したのは、これはセックスを描いているわけではないという認識から、あまり恐れずに読み手に発表しようと思ったからです。

    そういった点を組んでくださっただけでも非常にありがたいです。

    何度も申し上げますが、ありがとうございます。
  • 藍上央理 様

     私は、自分ではキス以上のことを書いたことがないレベルで。
     読者としても、必要のない性描写は敬遠する傾向があるのですが、その私が『キメラの島』を問題なく読めたのは、まさに「セックスを描いているわけではない」からであったろうと思います。
     モロ神に衝き動かされる性欲が、性描写であると同時に暴力描写、残酷描写であるあたりが、受け付けられない人は徹底的に駄目でしょうが(しかし、性には暴力的な面も確かにあるわけで)……。
     恐らく私、暴力描写、残酷描写を読む耐性は高いんですね。

     性描写のことばかり話題にしてしまいますが、北極圏に暮らすケセオデールたちの地に足の着いた生活。神々に出会うための雪原の旅。熱帯の島や、他の国々の描写も素晴らしかった。
     ……絶対、これ好きな人、カクヨム内にいる。
     もう終了した自主企画ですけれど、

    【完結済】和風・中華風・〇〇風ファンタジー【幻想異郷小説】
    https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054883515818

     に参加してらした方々などに、『キメラの島』はかなりツボだと思うのです。
  • 卯月様

    たしかに残酷描写と暴力描写が多かったですね。(第一章)どうしても、設定上避けて通れないぼかせない部分だったというのもありますけど、ここで読者を選別してしまっている向きは多いにあると思ってます^^;

    性描写はジェンダーを描く上でさけて通れないなと思ってますし……

    他の描写に関してお褒めいただき恐縮です。
    自主企画、目に止まったことはあるのですが、たしかまだコンテスト中で……。もちろんコンテストには落ちましたけど^^;

    沢山の人に読んでもらえる作品は幸せだと思うのです。

    卯月様の作品もたくさんの方に読んでいただければと思います。

    色々とお話を有難うございました^^

    それでは失礼致します。
  • 藍上央理 様

     こちらこそ、久しぶりに『キメラの島』読み直して、作者様といろいろお話しできて、とても楽しかったです。有難うございました。
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