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児童書ファンタジー好きな大人にお薦めしたい『トレイル・テイルズ』

 みなさま、児童書ファンタジーはお好きでしょうか。
 私は中学生でミヒャエル・エンデ『はてしない物語』や、アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』(未だにバイブル!)を読み。
 大学時代にトールキン『指輪物語』……これは児童書ではないですね。
 大学院生の頃ラルフ・イーザウ『ネシャン・サーガ』、エミリー・ロッダ『リンの谷のローワン』。ローワンの6巻7巻は、邦訳されないんですかね(泣)。
(同時期に、先輩や友人から借りてトールキン『ホビットの冒険』、フィリップ・ブルマン『ライラの冒険』、スーザン・クーパー『闇の戦い』。)
 就職してからC・S・ルイス『ナルニア国ものがたり』。

 ……とまぁ要するに、「大人になってからも児童書ファンタジー大好き」な人間です。
 上記ラインナップを見て「趣味が合うかもしれない」と思った方に、お薦めしたい作品がこちら。

森野雅人 様 『トレイル・テイルズ 楽園の彼方に』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882553350

 とある星が、人間の世になる前の物語。
 冒頭、一人の小人が旅に出て謎めいた手紙を持ち帰り、解読しようとします。
 児童書みたいな文体もあって、ワクワク冒険譚のつもりで読んでいたら、話が進むにつれ、彼らを取り巻く事態が想像以上に深刻であることが判明します。
 悪の復活。
 人間と悪との戦い。
 予言は成就するのか。小人たちの運命は?

 『指輪物語』を読んだことのある方に、ぜひ、この結末を見届けていただきたい。
 そんな作品です。


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 試しに近況ノートのコメント欄をオープンしてみますが、家でPCを開ける日が限られるので、仮にコメントいただいても返信は相当遅くなると思われます……。
(応援コメントの返信は、ガラホでポチポチ打っています。)

2件のコメント

  • 私も児童書ファンタジーが大好きです。
    近況ノートを拝見し、懐かしい気持ちになったのと同時に親近感を覚えて、思い切ってコメントさせていただいています。

    エンデは子どものころ、少し難しいくらいでも夢中になって読んで、そこからファンタジーと名の付く作品は片っ端から読んでいきました。
    リンドグレーンやモンゴメリも好きでした。
    手当たり次第の乱読家でしたが、ファンタジーも海外の昔の日常を描いた作品も、生活感や人の息吹が読み取れる作風のものが好きでした(どんなふうに料理するのか、みたいな)。

    卯月さんのレビューは、いつも読書の指標にさせていただいています。
    レビューを頻繁に書かれるカクヨムユーザさんの中で、卯月さんがいちばん読書の趣味が合うように感じます。
    ファンタジーもですが、宇宙(特にブラックホールみたいな大きな天体の話)も好きなんです。
    おすすめの小説、読ませていただきます。
  • 氷月あや 様

     コメント有難うございます。遅くなりまして申し訳ございません。

     私も、読んで気に入った作品に氷月さんが先にレビューしてらっしゃることが多いので、好みの傾向が似ているのではないか、と感じておりました。
     モンゴメリは『赤毛のアン』程度、リンドグレーンは恐らく既読ゼロですが、エンデは手に入る物は片っ端から読んでいました。エンデは大人向けも好きです。
    (あと、以前の近況ノートに書いていらした『ロードス島戦記』。戦記、伝説、新・戦記を持っています。)
     氷月さんからも「趣味が合う」と思っていただいていて、嬉しいです。

     宇宙とかブラックホール、楽しいですよね。ブルーバックス読むのとか、テレビの『サイエンスZERO』『コズミックフロント』見るのとかも大好きです。
     カクヨムに来てから、新たに楽しさに気付いたのが、普段読まない歴史物へのチャレンジ。WEB上でいろいろありますし、短い作品からなら、あまり馴染みのない時代や国を扱った作品でもとっつき易いのですよね。
     氷月さんの一連の新撰組作品は、素晴らしかったです。

     以前『一行~』のコメントでご紹介いただいた2作品、『始まりの魔法使い』は読了しました。面白かったです。
     『罪人のレプリカ』はまだ途中ですが、少しずつ読む予定です。
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