織式対羅鬼用弦楽型兵装〈赫雷〉
〈赫雷〉は、防人社が開発した織式対羅鬼用兵装であり、作中において守羽咲が使用した装備である。本兵装は弦楽器に似た形状を持つ特殊構造を備え、その設計思想から隠匿性に優れている。
兵装の命名規則
防人社の兵装は、設計・運用形態に応じて厳密な命名規則が定められている。〈赫雷〉もその例外ではなく、以下の規則に基づいて命名されている。
1. ~式(設計思想)
• 遍式:単一の装備として完結する兵装。例:剣や銃。
• 織式:複数のパーツで構成され、合体や連動によって高機能を発揮する兵装。例:〈赫雷〉。
• 裂式:単一の兵装が複数の独立した形態に分離する設計の兵装。例:分離型の槍や刃。
2. ~用(対象)
• 対羅鬼用:羅鬼を主な対象とする兵装。
• 対外道者用:外道者を主な対象とする兵装。
3. ~型(形状)
• 兵装の形状や運用形態を指し、視覚的特徴を端的に示す名称が付与される。〈赫雷〉の場合、「弦楽型」がこれに該当する。
機能と特徴
〈赫雷〉は、複数の弦と共鳴体から構成され、弦の振動を通じて霊的エネルギーを音波として増幅・放射する機能を持つ。これにより、遠距離からの攻撃や広範囲の制圧が可能である。また、弦の張力や振動数を調整することで、戦況に応じた多彩な攻撃が実現される。
本兵装の「織式」の特性として、各パーツが分離・合体することで携行の利便性向上及び存在の秘匿を可能としている。これにより、〈赫雷〉は対羅鬼戦闘における戦術的価値を大きく向上させている。
備考
〈赫雷〉の運用には高度な技能と熟練、そして本部からの貸出許可が求められ、使用者には音響学や霊的エネルギーの制御に関する専門的知識が必要とされる。そのため、バンガイだけが扱える貴重な兵装とされている。
また分解機能をオミットした高級量産モデルともいうべき仕様が正装院技術開発課で目下開発されているという噂だが、本兵装がまだまだ試作段階であるはずなのに今回実戦投入されていることを鑑みるに、一般部隊への普及もそう遠い話ではなさそうである。