防人社の組織構造
本部
奈良県某市の山中に存在し、防人社の全活動を統括する中枢機関。羅鬼討伐の計画立案や全支部への指令伝達、重要兵装の管理を担う。高度な霊的防壁で守られており、外部からの接触は極めて困難である。
支部
日本各地に散在している地域拠点。それぞれが独立性を持ち、地域特有の問題や羅鬼の脅威に対応している。しかし、連絡手段が失われた支部も少なくなく、孤立状態のまま独自に活動を続けている例も確認されている。
規模の大きい支部には、以下のような区分がある。
• 第一討伐番
外道者討伐を専門とする主力部隊。迅速かつ正確な行動が求められ、外道者の殲滅に特化した戦術を展開する。正装院から閑職として出向してくる人間が多い部署であり、そこですさまじい戦果を上げてくるために正装院は戦闘に特化したエリートが集うと勝手に思われている。
• 第二収容番
討伐後の外道者、羅鬼の残骸や関連物質を収集・搬送・管理する部隊。
• 第三制圧番
外道者の捕縛、または地域住民の安全確保を優先する。比較的安全なため、新人はここに配属されることが多い。
• 第四潜入番
情報収集や隠密行動を担当。羅鬼の活動地域や外道者の動向を探り、戦闘部隊への情報提供を行う。本編でカットされているが、咲は納田終に当初ここの人間だと思われていた。
• 第五支援番
戦闘中の補給や後方支援を行う部隊。負傷者の救護、弾薬や護符の補充、戦闘区域の封鎖など、多岐にわたる任務を遂行する。民間の組織と連携していることも多く、この部署から防人社に参加する人間も多い。
正装院
防人社の技術部門に相当し、以下の任務を遂行する施設である:
1. 羅鬼・外道者討伐用兵装の貯蔵
2. 既存装備の改良・研究
3. 新兵装の開発
正装院内には〜番という区別は特にない。その代わり以下の部門が存在し、それぞれが戦闘で一定以上の戦果を上げつつ専門分野を担当している:
• 技術開発課
羅鬼討伐専用兵装の設計・製造を担当。兵装には防人社の伝統的技術と最先端の霊術が融合されている。
例:織式兵装〈赫雷〉などの開発。
• 戦術解析課
討伐された羅鬼や外道者の痕跡、遺物を収集し、その特性や弱点を分析する部門。解析データは他の部署へ共有され、新たな戦術や兵装開発の基礎資料となる。
• 修復管理課
損傷した兵装や施設の修理・メンテナンスを担当。また、戦闘後の清掃や痕跡の隠蔽も担うため、後方支援において重要な役割を果たしているとされている。実質的には上記の作業は正装院の人間なら日常的な雑務として処理する為、事実上の閑職。その証拠に所属している人間は現在守羽咲しかいない。
特殊部隊「バンガイ」
表向きにはされてないが正装院で働く人間の総称。育成・運用する精鋭部隊で、羅鬼討伐専門の部隊として活動。