• 現代ドラマ

さみしいかみさま 後書き。

 さみしいかみさま、を読んでくださった皆様、ありがとうございました。そんなもん読んでないぜって方は、私、読んでもない作品の後書きを読むのが大好き人間なので、後書きだけでも是非見て行ってください。

 この作品は2017年の秋頃から執筆を始めて小説カキコというサイトに投稿しており、有難いことに賞までいただきました。だからといって自信作というわけでもなく、今読み返すとよくわからんところがいっぱいありますが、特に修正もせずにカクヨムくんに全て投稿してみました。
 2017年当時の自分が何を考えていたのか今となってはもう思い出せませんが、神様が偽物のかみさまに成り果てるまでの話が書きたかったのだと思います。主人公、瑞樹の対比としてほしの、という人間が登場しますが、私はほしのこそが神様に見えるように執筆していたような気がします。少なくとも、橋木研介にとっての「神様」は瑞樹ではなく、間違いなくほしのでした。この世界には偽物の「かみさま」しか存在しませんが、ほしのだけはきっと本物でした。読み返すと、そう思います。だからこそ、ほしのがそのナイフで自殺をしたときに上がった悲鳴はきっと、彼女を「神様」だと思っていた人間です。さて、それは誰だったんでしょうね。
 あ、思い出しました。この物語を書き始めたきっかけは、美少年に惑わされる俺の図が見たい、でした。つまり、相川みおは私に近い人間なのかなと思うんですが、似ているところは1ミリもありません。構想を練っている内にいつの間にか私と乖離していました。私は彼女こそが最も愚かな人間だと考えています。そしてほしのが1番好きなキャラクターです。瑞樹くんと鈴村は特にコメントないですね。そのまんまのキャラです。
 青い花については特に細かく設定は決めておらず、エピローグで毒を溜め込んだ瑞樹くんがこの世界に復讐する、という感じでした。彼は最初から最後までかみさまではなかったのだと私は思います。普通に憎しみを抱くことのできる、ただの人間でした。瑞樹くんの遺体がなかったというのは実は生きているぜ!!!!ということでも死んでいるぜ!!!!ということでもどっちでもないのでどっちとも解釈できますね。個人的には芸能事務所とかに入ってひっそりモデルとかやっててほしいです。そしてまた偶像崇拝されるといい。誰も本当の自分を見てくれないためメンタルを病ませてまた皆殺しにするんでしょうね。

 長々と語ってきましたが、こんな感じです。次回からは「人形の瞳」という作品をボチボチ投稿していこうかな、と考えています。「ムーンタワー」と同時並行で執筆しているので、完結までは時間がかかると思いますが、まあ人生は飽きるほどに長いので気長にゆっくりやっていきます。読んでくださって本当にありがとうございました! それでは、また。

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