改めまして、『涅槃寂静の剣―炎の剣士、一刀斎―』の第一部、名付けて「開火の章」、29話を以て終了しました!
今作品はろくなプロットも書かず、ザックリとしたあらすじだけ用意して後はノリと勢いで書いてまして、登場するキャラクターの大半が突発的な思い付きで出て来ました。
手前はいわゆる設定厨であり、設定やプロットを固めてから書くことが多いので、このような形で書いたのは初めてです。
でも苦労したという感覚はなく、次から次へと出てくるキャラクターにワクワクしながら書かせてもらいました。
なにより「書く」、「形にする」という行為の楽しみと喜びで、胸が躍りました。やはり、書くのは楽しい行為です。
しかし、やはり下調べが足りず、キャラクターが持つ魅力、舞台となる場所の描写を存分に書ききることが出来なかった悔しさもあります。日々の勉強の積み重ねが足りないと思いました。
ほとんど趣味だけで書いたこの小説が、ひと月の間に多くの方に読んでいただき、さらに評価までしてもらったことは慮外の幸運でした。
これから(やはりほとんど予定がない)第二部の準備に掛かりますのでしばらく更新は止まりますが、早い内に再開いたしますので、それまで、よければ読み返しながらお待ちください。
一刀斎の生涯を、他ならぬ私が書ききりたいと思っていますので。