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「魔法使いザラッラ」第1章を書き終えての感想

まずは本編に書けなかった描写など。
主人公の容姿を書く隙が見つからなかった。身長は174cm。髪の色はオレンジ。背中までの長髪。瞳の色は薄い紫(ワインレッド)。この瞳の色は後天的なもので14歳までは茶色。肌は焼けてて黒い。地はそれなりに白い。といっても北欧美人的な白さではない。
ネゾネズユターダ君が肌の白い黒人で、主人公は肌の黒い白人、というイメージ。並べてどっちが白いかといえばネゾネズユターダ君。テレビなどで褐色肌の白人を見ることはあると思うがそういう感じをイメージしてもらえればと思う。まあ、あまり人種がどうというイメージを持って欲しくはない。色はともかく容姿は普通にアジア系の美人をイメージしてもらえればよいかと。
出産して2ヶ月であれこれ活動するのは無理と思った。最初はフィクションの嘘ということにしたけど、現実にも1年くらい肥立ちが悪い人もいれば1週間で現場復帰する人もいるので、まったくのフィクションでもないなと考え直した。生後2ヶ月の子供を連れ回すのも非現実的と思ったけど、それも、本当に無理かというと現実にやっていたりやらざるを得ない状況というのはあるので、フィクションだというのも難しい。
書く場所がなかったので省略したけど、主人公は500人切りを達成している。これは色々な人が、好き者であれば100人切りは自然に達成する。しかし1000人切りは男女に関係なく、1000人切りするという明確な目的意識をもって行動しないと到達できないと言っていたのを参考にした。やりたくなくてもやるくらいの強い意思がないと達成は無理だという話である。主人公はそういうんじゃないからそのくらいで飽きたという話である。
主人公には何人かファッションのデザイナーチームとそれを裁縫する御針子さんチームがいる。日々彼女にはその服が届けられ、基本的に1回着るだけの使い捨てとなっている。耐久性がないわけではなくそれらは下取りに出されるのである。本文中でもちょっと説明したけど。

主人公にはもっと色々な服を着せたかったけど意外と着せ替えのタイミングがなかった。小説で主人公のファッションなどどうでもいい話ではあるけど、これは個人的なこだわりである。最後に島風のコスプレをさせたのは意地というか強引にねじこんだというか。島風はミニスカートなのでショートパンツの彼女のファッションとはちょっと違うけど。

主人公は興味のあるところとないところの落差が激しいので、文章にするのが難しい。真面目に人物を描写してみても、「これを主人公が観察していると思うと変じゃないか?」と思ってカットしたところがいくつかある。
エッチなシーンも、あまりエロい描写にすると、主人公がこれを書いているのが不自然みたいな雰囲気になるので、彼女らしい書き方にした。エッチが好きなことは好きなので丸々省略もしないのが彼女である。

書いている当社はそうは思わなかったけど、主人公の性格はほぼ“ギャル”といってよいなあと思った。もちろん、単純なギャルでもないけど、周囲から見ればギャルそのものである。レシレカシは山の中だけど、彼女は絶対に海が好きになるはずである。

1人称で書くのは彼女の内面を書くために必要なことではあった。しかしそのために周囲の客観的な状況が分かりにくくなったのも事実。
主人公を嫌っている人も多いし、敵意も多い。しかし面と向かって彼女にその感情をぶつける人はほとんどいないし、彼女自身も周囲の世界を丁寧に構築しているので、主人公がそういう悪意に触れる機会はほとんどない。結果として本文の中では世間での彼女の評価というのがなんとなくしか分からない感じになってしまった。
まあ、本文でもところどころ敵意もあるので、主人公は平和な世界にいるけど、それは主人公が自分の力で勝ち取った世界だということだけ分かっていただけたらと思う。

全体の構想を考えて書いたのだけど、予想より文字数は増えてしまった。倍くらいになった。
みんなが小説を書くときのあるあるに挙げていた話だけど、こういうことかと理解もできた。
ほか、構成とか伏線とか起承転結とか、よく小説を書くときに言われるノウハウも、この長さを書いてみてやっと分かることがあると思った。理屈では分かっていてもよく分かってなかったなという感じである。今でも全部が分かってたわけではないが、前よりは分かっているとは思う。
文章の欠点もよく分かった。読み直さずそのまま書いた文章がまともに読める文章かというと、全然そんなことはなかった。本編においても推敲してよくなったと自覚できる箇所がある。一方で、時間がないのでどうしても直せなかったところもある。直してばかりでも進まないのでこの辺は少しずつよくしていくしかないんだろうなという感じ。天然で文章がうまい天才ではないのは確か。
文章と長さの話にも関連して、ストーリーをとにかく進めたくて箇条書きや説明になってしまうところと、丁寧に描写してじっくり分かりやすくするところのバランスは難しいと思った。自分が書きたいところと読者が読みたいところが一致していたらいいけど、一致していないのはどこかを見極めないとつまらなくなってしまう。分かってないのでなるべく描写を増やしたつもり。説明ばっかりだと思うかもしれないけど、これでも増えているのである。最初はもっと雑だった。

予告。
第2章は「“評価不定”の2つの自立」。レシレカシが寄付中心の研究機関という存在から独立した都市国家になっていこうという話と、それによって主人公もギュキヒスの援助無しで自立をすることになるという話。政治の話をあまりせず、主人公の日常話で構成する予定である。といっても戦争とか発生しちゃいますが。第1章の6年後にするか10年後にするかはまだ迷っているところ。32歳と36歳は違うし、娘が9歳と13歳も結構違うので。

あと、Web小説作家あるあるだけど、3つ4つのエピソードを書いたところで、「バズって10万PVとかいっちゃったりして。まさか100万」とか思ったんだけど、そんなことはなかった。普通に低空飛行だった。賞に応募しようかと思ったりもしたけど、それについても考え中。

あと、すぐに第2章は始まりません。別のタイトルをいくつか書く予定です。

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