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完全新作異世界転生物の発表告知と、今年一番嬉しかった事、今年気が付いた事。


どうも、萩原善胤です。

 師走ですね。コロナは収束傾向に向かいつつあるのかと思ったら、世界ではオミクロン株が蔓延し始めて、更なる混沌状態に陥っています。一体いつまでこのような生活が続くのか、正直想像できなくなりました。

そんな2021年、私、萩原善胤にとって一番嬉しかった事は、『気になる牧野さん』を、ハッピーエンドで無事に完結させられたことです。

『気になる牧野さん』は、私が20代の頃から書き始めたのですが、当時の私には物語を完結させる技術がなく、途中まで書いては行き詰まり、リブートしてはまた行き詰まりを繰り返してきた、私にとってはまさに悪夢のような作品でした。

もう完結できなくてもいいか、と何度も挫折しかかり、それでも歯を食いしばり、最後の一歩で踏ん張って、心血を注ぎ、少々大げさではありますが、魂を極限まですり減らして書き上げた作品です。

私は純文学畑の人間なので、この作品が既存のライトノベルの、いわゆる流行からはかけ離れている事も、例え完結させても、きっと誰からも評価されないだろうということも覚悟しつつ、それでも書き上げたのは、ただ単に文士の道を志した者の意地、ただそれだけです。

『気になる牧野さん』を完結させるまでは、自分は絶対にプロの作家にはならない。この作品だけは、誰にも邪魔をさせない。編集者の介入も、一切許さない。自分ひとりだけの力だけで、必ず書ききってみせる。そんな気概を持ちながら、一話一話を書いていきました。

執筆中はとてつもなく孤独で、苦難の連続でしたが、無事に書き上げることが出来て、私は自らの創作活動に、生まれて初めて、心の底から達成感を味わうことが出来ました。達成感をただひたすらに積み重ねる経験、それが物書きを一番成長させるのだということが解りました。

そして私はようやく、今度はいよいよプロになるための作品を書くべき時が来たのだな、と思うに至り、現在その試運転、まずは肩慣らし感覚で、『悪役令嬢だけがレベルアップできるRPG』という小説を、自由気ままに現在鋭意執筆中です。

この作品に関しては、特に私自身が結果を求めていないためか、どういうわけか一切の苦痛がなく、奇抜なアイデアや登場人物が湯水のように現れてきて、私は今、執筆しつつ内心戸惑っています。何故かよくわかりませんが、この作品は自分でも非常に楽しみながら書く事が出来ています。きっと『気になる牧野さん』を書き終えて脳が疲れ果て、少し気分転換したくなったのかもしれません。

 小説を書くときはいつも苦痛なのに、『悪役令嬢だけがレベルアップできるRPG』の構想を考えるのが、楽しくて楽しくてしょうがありません。

 正直、今連載中の作品は、もはや小説じゃないです。完全に、文章で読む漫画になってしまっています。

 私は今、何故か小説で漫画を書いています。一体何をやっているんだこの私は、と反省しつつ、ま、楽しいからいいか、とことんこいつら自由に暴れさせてやろう。それで登場人物達が勝手に作る物語が、果たしてどういう結末を迎えるのか、それを見てみたくなりました。

一応登場人物達には、最後はこういう展開にしたいからよろしくね、と、頭の中でお願いだけはしたのですが、登場人物達がやっぱり私の意志を無視して勝手にラスボスを変えてしまいました。今現在はこの物語の最終章、いわゆるラスボス戦の構想中なのですが、ほぼ全員の登場人物が私に食って掛かってきて、私に喋らせろ、私はこうしたい、とせがんで来ます。特にまだ作中には全く出てきていない、第二章から出てくる新キャラクターは、とにかく馬鹿でアホで天然で、絶望的に言う事を全く聞いてくれません。女性キャラなのですが、もうお穣ちゃんは勝手にしなさい、と三行半を叩きつけてあげました。
 
 我ながらしょうもない新作を書いているなぁと思いつつ、でもライトノベルというジャンルは、結局漫画にならないとお金にならず、飯も食えませんし、ライトノベルを書くならば、漫画になったら面白そうだな~、とか、この作品、漫画で読みたいな~とか、と読者に思わせられるような作品じゃあないと駄目なのかな・・・、と、今はぼんやりと考えています。

 これが私が今年気が付いたことです。そういえば、確か転スラは小説版ではイマイチの評価で、漫画になったら謎の大ばけをし、大ヒットして今日の地位を築いた、とかいう話、真偽は不明ですが、そんな話を思い出しました。

 ラノベを書くなら、漫画になったときに面白くなるように意識して書く。というか、漫画で読みたくなるような話にする。これが魅力的なラノベを書くコツなのでしょうか。

 と、いうことで私は今年、非常に長かった戦いに終止符を打ち、そして今は、いよいよプロになるための勝負作を書くために、とりあえずの力試しとして『悪役令嬢だけがレベルアップできるRPG』を、楽しみながら書きつつ、新人賞に投稿する小説を3作同時進行で執筆中です。仕事もしながらなので正直多忙を極めていますが、人生は時間が足りない、時間が経過するのが速い、と感じるぐらいが心地よいものなので、今の私は激務ですが、安寧の日々を過ごしているのだと思います。

 来年が自分にとってどういう一年になるのか解りませんが、とりあえずの勝負作として、ついにずっと長らく書くのを拒んでいた、良くも悪くもラノベというジャンルの多様性をぶち壊した諸悪の権化、いあゆる異世界転生物の長編作品を、現在絶賛、真剣に構想中です。

 私的には異世界転生物は好みじゃないのですが、異世界転生物は何だかんだ読まれるし、私も結果という物が欲しいので、とことんテンプレに忠実に、至高のギャグ、エロ、そしてハーレム、読者の嗜好にどストライクする、そんな作品に仕上げたいな、と意気込んで考えています。

 まだ筆は入れていませんが、異世界転生物は普通の新人賞では賞が取れないので、とりあえず来年のカクヨムコンに、参戦させてみる予定です。

 具体的な連載開始時期に関しては明言できませんが、とりあえず、今みんな大好き異世界転生物を構想していますよ、ということだけはご報告させていただきます。具体的な内容はまだ明かせません。

果たしてどのような異世界転生物になっているか、読者の方はこの作品をどう思うのか、色んな事を考えつつ、連載スタートできる時期が来る日を楽しみにしています。一応冒頭の出だしだけは書いており、多少の手ごたえは感じているところです。

また、この完全新作異世界転生物の連載を開始するからといって、『悪レベ(長いので略)』の連載が中断することはありません。悪レベに関しては、週一更新で、きっちり更新していくので、現在読んで頂いている読者の皆様は安心して、続きを楽しみにして頂けると嬉しいです。

もう間もなく、第一部第一章に激震が走ります。第一章のクライマックスは、かなり熱い、盛り上がる怒涛の展開となっている・・・かなあ(笑)? まあこればっかりは、読んで頂かないと解らない部分です。果たして一体どういう展開になるのか、まだ読んでいないという方は、ぜひこの機会に、プロローグだけでも読んでいただけると嬉しいです。

ということで、長くなって申し訳ございません。

来年が、日本にとっても、カクヨムで活動されてる方々にとっても、良き一年になることを願っています。作品は、どんなに駄作でも、書き上げることさえ出来れば、いつか誰かが発掘してくれて、評価してくれることがございますので、皆さん、例え今は苦しくても、希望を捨てずに筆を取り、書き続けましょう。

ではではノシ

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