エッセイで取り上げた本です。
で、オマケの話。
本を弟に戻したところ、いきなり
「ねえ、ちょっと!」
と彼が素っ頓狂な声を上げました。
「これ、このイラスト、誰が描いたと思う?」
「え? 分からないけど。誰?」
「それがさ、なんと江口寿史!」
「ウソー!?」
慌てて見せてもらうと、ほんとに帯の下に『江口寿史』とクレジットが入っています。
「なんか和田誠っぽいかな、って思ってたんだけど」
弟にしては珍しく興奮気味(別にファンではないそうです)。
「いや、和田誠にしちゃ線が太くない?」
「そうだね、そうかも」
なんてふたりでしばらく盛り上がりました。
それにしても、まさか、ね。
長く手元にあったにも関わらず、今まで気付いてなかったそうです。
一度に二度、いや、三度以上、美味しい本でした。