こんばんは。
昼間の独り言で最後に出した問題のお答えはお分かりになりましたでしょうか。
ニューヨークの「Statue of Liberty」(直訳すると「自由の像」)を「自由の女神」と呼ぶようになったのは第二次世界大戦後である。〇か✕か? という問題でした。
答えは・・・「✕」です。
どこで検証したんだ? というご意見があると思います。 wikipediaにはそんな記述はありませんからね(笑)。
ネットを隅々まで検索してみると、明治19年11月26日付 郵便報知新聞(旧報知新聞)の銅像建立の記事にて「女神の像」という記述があるとのこと。と書き込みがしてあったわけですが、これが本当か確かめるには、その記事を探すしかない!?
ということで、国会図書館に(正式登録してありますので堂々と)ログインして潜り込むことにしました。
オンラインサーチで確認したところ(こういうのに便利なのです。当時の新聞などのマイクロフィルムが画像としてOCRで取り込まれていて、キーワード検索できるようになっているので)、ここまで古いと一般記事はもうなく、官報しか残っていませんでした。
かといって、このままネットの記事を鵜呑みにするわけにはいかない!とさらに調べました。
その結果…
明治35年7月 「学友会雑誌第28号」 27ページ
『全像は自由の女神よして右手を高く挙げて……』という記事を確認。
大正14年8月28日 「亜米利加の旅」 蜂谷 經一著 176ページ
『自由の女神』という章があるのも確認。
上記2つは著作権保護で電子透かしが入るために、画像をお見せできませんが…、お見せできるものがありました。
大正11年10月13日 「欧米うらおもて」 樋口龍峡著 126ページ
『有名な自由の女神の像が立つて……』(画像中央参照)
とあります。
つまり私も調べた限り、最低でも明治35年から「女神」と表記されているわけですから、第二次世界大戦(昭和14年~昭和20年)より前から「自由の女神」と和訳表記されていたことになります。
すなわち、答えは「✕」になります。
すっきりしたところで、また明日の14時に別の話題でおしゃべりしたいと思います。
それでは、これから来週月曜日分からの掲載予約を始めますね。
1日お付き合いありがとうございました。お休みなさいませ。
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