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座談会①(ゲスト:作者と主人公)

浮:浮利雷太 インタビュアー、フリーライター
青:青海啓輔 作者
高:高橋隆介 主人公


浮「今日はサポーター特典の座談会として、泉州ブラックスの高橋隆介選手と、作者の青海啓輔さんにお越しいただきました。
 私はフリーライターの浮利雷太と申します。
 本日はよろしくお願いします」
青「はい、よろしくお願いします」
高「よろしくお願いします」
 
浮「まず最初に作者の青海啓輔さんにお伺いしたいのですが、この小説を書くきっかけになったのは何ですか?」
青「えーと、昔からこういうプロ野球選手がいそうだな、と妄想することがあって、ふと思いつきで2話くらい書いてみました」
 
浮「2話というとドラフト指名されるまでですね。
 その先の構想はあったんですか?」
青「いえ、全くなかったです。
 何となく高卒のドラフト下位入団なので、活躍するまで時間がかかるだろうな。
 そしてそれまでの話が面白くないだろうな、と思って2話から先は話が進まず、しばらく放置していました」
 
浮「それがどうしてこんな風に200話、40万字を越える冗長な物語になったのでしょうか?」
青「あのー、冗長ってあまりいい意味では無いと思いますが?」
 
浮「あ、大変失礼しました。つい本音がでてしまいました。
 200話過ぎて、まだプロ7年目って、あまりにも話のペースがゆっくり過ぎませんか?」
青「ま、まあ、自分でもこんなに長くなるとは予想していませんでした」
 
浮「このまま行くと、高橋選手が引退する頃には、1000話に達するんじゃないですか?」
青「それはまずいですね。
 じゃあどこかでケガでもさせて、引退させますか」
 
高「おい、こら、勝手な事を言わないでくれますか。
 もうすぐ子供も生まれるし、稼がなきゃいけないんだけど…」
青「あ、そうでしたね。
 じゃあ、俺たちの戦いはこれからだ、方式で…」
高「書き始めたのはあんたでしょう。
 ちゃんと責任持って最後まで僕の栄光の野球人生を書ききってくださいよ」
青「まあ、そうですね。まだ先の構想も少しはありますしね。
 気力、体力、時の運が続く限りは書き続けますよ」
高「最後の一言が気になるけど、責任持って最後まで書いてください」
 
浮「ところで話を戻しますけど、2話で放置されていたものが、なぜここまで続いているのですか?」
青「はい、初めカクヨムに幾つかの物語をアップしたのですが、全く反応がなく、自信を喪失していました。
 ある時、ほんの気まぐれで、放置していた2話分をアップしたところ、それまでは10もつかなかったPVがいきなり100くらいついて、翌日には更に増えました。
 驚いて続きを書いたところ、更に伸びて、また続きをという感じで今に至ります」
浮「なぜ急にPVが伸びたのでしょうか?」
青「恐らくカクヨムでは野球ものが需要があって、そこにうまくはまったからではないでしょうか」
浮「カクヨムにはすごく人気のある野球ものの作品が幾つかありますよね」
青「はい、凄く人気のある作品もあり、その流れに僕もうまく乗せて頂いたのかな、と思っています」
 
浮「主人公をドラフト下位入団のモブキャラにしたのはなぜですか?」
高「おい、こら。モブキャラとは何だ」
青「そうですね。
 才能が無く、頭も悪い、足が速いだけの選手がプロの舞台でもがき苦しんで、やがて芥のごとく消えていくという、重厚な人間ドラマを書きたいと思ったからですね」
高「おいお前、何言っているんだ」
浮「それにしては最近、活躍してきましたよね」
青「ええ、それが自分としても想定外で困ったな、と思っています」
高「おい、何が困るんだ。
 主人公が活躍しないと、小説は面白くないだろう」
浮「いえいえ、人がどん底に落ちていく姿を見るのも、一興ですよ」
高「他人事だと思って、勝手な事を言わないでくれるか。
 そして作者。俺の活躍が何で困るんだ」
青「いやぁ、あまり活躍しすぎると感情移入がしずらくなるかと…」
高「そんなことは無いだろう。
 じゃあこんな話はどうだ。
 ドラフト下位で入団した選手が、少しずつ活躍しだして、やがてレギュラーを取り、やがてフリーエージェントの資格を取って大リーグに挑戦する。
 そして大リーグでも活躍し、日本球界に帰ってきて、末永く活躍し、やがて息子と同じチームとなる。どうだ、この話」
青「却下」
高「えー、どうして」
青「あまりにも作り物っぽいじゃないですか」
高「だってこれは小説だろう。
 読者だって明るい話を読みたいんじゃないのか」
青「そうですが、できるだけリアルな物を書きたいと思って書き始めたので、あまり現実離れしたものにはしたくないです」
高「そうか?、面白いと思うけどな」
 
浮「話を戻しますが、なぜ高橋隆介選手を主人公にしたのですか?」
青「はい、一言で言えば適当に決めました。
 高橋隆介という名前も頭に浮かんだ名前もテキトーにつけました」
浮「実はアナグラムになっているとかは?」
青「全くありません。本当にポッと頭に浮かんだ名前をそのまま付けました」
高「お前な…」
 
浮「ところで高橋隆介選手のモデルになった選手とかはいるんですか?」
青「はい、最初のうちは当時日ハムにいた上野選手をイメージしていました。
 段々と乖離してしまいましたが…」
浮「高橋隆介選手は守備が上手いという設定ですよね」
青「はい、それと足が速いという設定です」
浮「最近はホームランを打ったり、走者一掃のタイムリースリーベースを打ったり、長打を打つ場面も増えてきましたよね」
青「はい。その辺も当初の予定と変わってきた部分です」
 
浮「あ、話の途中ですが、時間が迫ってきたのでここで一旦中断します。
 また次回お会いしましょう。サヨナラー」

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