まだ少し冷たい春風が吹く。
心の底で深く繋がった人たちとの別れが待つ、そんな季節。
また会える時まで。
自分の道を見失わないよう、前を向いて歩く。
そんな切なさがぎっしりと詰まった曲。
両親。友。まるで友人のように側で支えてくれた恩師や上司、先輩。さまざまな思いを支え合った同僚、後輩、部下。
いつかは離れていかなければならない、大切な人たち。
心の中で決して消えることのない、たくさんの笑顔。
手を伸ばせば触れることのできる距離にいた、そんな大切な人たちが、遠ざかる。
なぜ、こんなにも、別れは間違いなくやってくるのか。
大切な出会いの数だけ、身を切られるような別れがある。
そんな、どうしようもなくかなしい現実を生きているけれど——
大切な人のことは、決して忘れない。
季節が変わる毎に、その人たちの笑顔を思い出す。
心の中で、一緒にいることを感じる。
顔や声は、遠く離れても。
ずっと冷えることのない、温かい絆。
そうやって思い出す人が増えるのは、切ないけれど——
間違いなく、幸せなことだ。
そんな思いを抱きながら——
春風のように切なく爽やかなその旋律と、温かな歌詞を追う。