そんな! ☆がこんなにいっぱい!
誰か、PVが回ってるんだ信じてくれ!
小説フォローまで!?
いったいなにが起きているんだ……
そう、賢明な読者ならおわかりだろう。
すでに完結したのである!
という冗談はともかく、自作、
失楽園のネクロアリス ‐Garten der Rebellion‐
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883284770は、無事に完結の運びとなりました。
完結したから、いつもの悪ふざけであるあとがきが書けているわけですね。
サイコー!
この作品は、その成立にあたり、たくさんの方のお世話になりました。
プロットや本文こそ私が書いているのですが、じつは一番初めの幕間。あれが全く気に入らなくて、何度となくリテイクを出すことになったのです(実質、コンテスト開始2日前に原稿は完成していた)。
結果、数人のカクヨム作家さんに下読みしていただき、たたき上げにたたき上げを重ね、今の形に落ち着いたのです。
どうでしたでしょうか?
彼女が見上げていたもの、触れようとしたもの、いまなら皆様にも、おわかりいただけたのでは?
そう、彼がどう嘘つきだったのかも。
まあ、作品の苦労話なんて長々としてもいいことありませんからね、楽しい話をしましょう。
裏話というやつです。
この作品、結構な裏設定がございます。
代表的なものは、ゲオルグが作中でずっと使っていた棺桶ターン・アーク。
あれ、なんでも出てきて便利だなーと思いませんでしたか?
じつは、本当になんでも出てくるんです。
ゲオルグの特性を最大限引き出すのがあの機械の仕事であり、複合調律解析機とは、彼の認識をくみ取るという意味でした。
つまり、彼が必要だと認識したものは、おおよそすべてあの中で勝手に生成されて出てくるのです。
ヘレネーはチートみたいな扱いでしたが、ぶっちゃけあの箱が一番チートなんです。
たぶん星の雫以外のものなら、なんでも取り出せます。
ですが、ゲオルグさんは作中でも言及されている通り、記憶がありません。
なので、ターン・アークがどういう仕組みなのかわからず、なんとなく使っています。
そう、彼はうっかりさんなのです。
便利な箱だな、ぐらいの認識なのです。
(さすがに終盤は理解していましたが……)
もうひとつは、ヘレネーの明らかに不自由な英語。
じつはですね、彼女、月種になるまえは、その名前とは裏腹に漢字圏の人間でした。
なので、正しい英語の発音が身についていないのです。
(知識としても能力としてもありますが、意識が付随していない)
結果、イッツアピーンチ!? だの、アイシャルリターン! だの言いだすわけです。
さすがすべての母は格が違った。
あとは結構こまごました点として、ゲオルグなんで合成食糧の食べかた知らないの問題があります。
水に浸せばいいのにねというやつですが、彼は基本、視野がものすごく狭いです。
口を開けば第一声が「星の雫を知っているか」。
知らないと答えれば撃ち殺す短絡主義者で、そのせいで作中で何度もピンチに陥っています。
正味、ツェオと星の雫について以外、ほぼ見えていません。
視野狭窄です。
ですから、食事とかどうでもいいということと、そして記憶を失っていたことから、まっとうな食べ方を理解していなかったのです。
いやぁ、ゲオルグはやっぱり、うっかりさんだなぁ……
とまあ、このような裏話がいくつか御座います。
機会があれば、どこかに吐き出すかもしれませんので、その時はよろしく願いします。
とかく、今回の作品は、私にとって実りあるものでした。
NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」は、
大人が憧れるラノベ主人公を書こう! かつてラノベが好きだった大人たちが満足するものを書こう!
そう言ったコンセプトのもとにあったコンテストです。
なので、私は普段自らに課している〝できるだけ共感される作品を作ろう〟というリミッターを切りました。
楽しんでもらうのは大前提ですが、なにかに合わせるというのを完全に辞めたのです。
結果として、私の好きなものを、好きなだけ書いた作品として、ネクロアリスは生まれました。
その結果は……まあ、皆様がご覧になっている通りです。
私としては、現時点の全力なのですから、これ以上を望むことはできません。
ただ、全てを出し切った満足感はあって、素敵なものが出来上がったという自負が残っているのです。
そのぶん、作中の登場人物たちは苦労をしましたね。
お疲れさまでした、私の無茶ぶりに付き合ってくれてありがとう。
そんな言葉を、彼らはかけてあげたいです。
……さて、ずいぶんと長くなりました。
そろそろシメのあいさつをさせていただこうと思います。
この作品の成立にかかわってくれた創作の同志諸氏。
お忙しい時間を割いて、真剣な批評をしてくれたあの方。
私の都合に合わせてくれたリアルの関係者。
なによりも、この作品を読んでくださった、読者の皆さま。
本当に、本当にありがとうございました!
最後までお付き合いいただき、感謝の極みです。
私は好きにやって、好きに書いたのです。
そして満足しました。
願うことはただひとつ。
皆様が、彼らを好きになってくれることです。
好き尽くしなのです!
最後まで冗談と増長なだけのあとがきでしたね。
それでは、これを結びの言葉に変えまして。
みなさまに、ありったけの感謝と御礼を申し上げます。
それではいつか、またどこかでお会いしましょう。
ではでは ノシ