初めまして。近況ノート書かせていただきます。ここでは、書いたものの裏話などや日常のことを書かせていただければと思っています。
で、早速ですが、先日アップした「枯葉 Autumn Leaves」の裏話をさせてください。
突然ですが、山中崇史さんという俳優さんをご存知でしょうか?ドラマ「相棒」で芹沢刑事を演じでいる方です。その方に「女たらしのピアニストを演じていただきたいなぁ」と思って書き始めたのが実は本作です。
前に山中さんのお芝居観に行きまして「山中さん、手がすごく大きい!絶対ピアニストの役似合う!」と強烈に思いました。で、そんな妄想をしているうちに色々イメージが膨らんでいきましてね。で、ちょっと冒頭だけを書いてみたんですよ。
あたし、『枯葉』はセルジオ・サルバトーレが一番好きだなぁ。
何故かふと、セルジオ・サルバトーレの名前が浮かびました。私の搾りかす程度のジャズの知識の中で、唯一記憶に強く残っているジャズピアニストがこの方です。で、この出だしから色々話を膨らませていって、最終的にできたのがこの話、というわけです。
こういう書き方したのは、今までで初めてです。
最初は、原稿用紙10枚程度の話をさらぁぁっした話にするつもりでした。だからきちんと下調べもしないでテキトーに書き始めたんです。それが、書いているうちにあれも書かなきゃこれも書かなきゃと肥大化し、気が付いたら原稿用紙50枚になっていました。後で読み返して、あまりの稚拙さ、乱雑さ、知識の浅さに青ざめました。勿論手直し・書き足し等しましたけど(苦笑)
書き始めた時は、主人公のピアニストが楽しく女を口説くだけの話しか考えていませんでした。ああいう展開・結末にしたのは、書いているうちに「女をモノとして見るような男に、単純なハッピーエンドなんか与えちゃだめだよね」っていう私の中途半端なフェミニスト脳が働いたせいです。
それにしても、使い古されたテーマにありがちなラストですね……正直、自分の想像力の貧困さに嫌気がさします。ジャズの知識が付け焼刃にもほどがあるし、文章稚拙だし。判ってるんです。この小説を今更書く必要性なんて、どこにもないってことぐらい。
でも、この作品で一番重要なのは「私といういちファンが、山中崇史という役者を一途に思いながら書いた」という、その部分だと思うんです。山中さん、これからも応援します。
オリジナル書くのが久しぶりに楽しかったです。実を言うと、この数年二次創作を含めて文章を書くのが苦痛だったんです。私の創作なんて(二次も含めて)何の意味も持たないんじゃないかって本気で考えて。この作品は書いている最初から最後まで、心から楽しかったです。こんな楽しかった創作は初めてでした。改めて山中さんに感謝します。
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