「先輩、久しぶりです」
「1年ぶり…?なんか、きれいになったね(笑)」
「セクハラ(笑)」
「いやいやいや。お互い違う会社だから!もう縁切れてるし、俺たち(笑)」
「付き合ってもいないのに、人聞きの悪いことを(笑)」
「なんだと(笑)」
「ねぇ、仕事楽しい?倒れてない?今付き合ってる人はいないの?」
「どれか一つに絞ってください(笑)」
「それは無理(笑)」
「仕事は今は楽しくなってきたし、店長も病気のこと理解してくださってますよ。付き合っている人はいないけど、一緒にいて楽しい人はいますよ」
「なるほど、店長だな(笑)普段、どんな話をするの?」
「他愛もない世間話ですよ。仕事の愚痴とか…面白いくらいに気が合います」
「俺には言わなかったこととかも話すの?(笑)」
「それは、申し訳なかったと思ってます(笑)」
「ホントだよ(笑)まぁ、俺がキミには越えてほしい壁があって、あえて厳しくしていた部分もあってけどね」
「ふふ、分かってます。あの時は本当にご迷惑をおかけしました」
「まだ何にも返してくれてないなー(笑)」
「見返りですか?」
「当たり前じゃん(笑)そりゃ俺も人間だからね。なんかお礼して(笑)」
「お礼してって(笑)」
「いつ帰るんですか?」
「え、俺東京には帰らないよ?」
「ん?どういうことですか?出張でこっちに来たんじゃなくて?」
「近々、マネージャーと面談して、こっちに移ろうかなって思ってる」
「げ、マジですか(笑)」
「嫌かよ(笑)」
「もう勘弁して(笑)」
「俺のことどんな風に思ってんねん(笑)」