◆ハイペリオン合金とは、〈大いなる騎士〉や〈血統騎士〉達にとって欠くべからざる金属である。非常に堅牢かつ軽量な金属素材である。
◆ハイペリオン合金は、〈地の底の大地〉から産出されるハイペリオン鉱という鉱物と、ニッケル、鉄、マンガン、クロム等によって作られる合金である。この世界では超高張力鋼の様な扱いを受けている（ちなみにこの世界では鉄鋼工場で鉄や高張力鋼の製造が行われている）。
◆ハイペリオン合金は、神代時代の遺物である『ハイペリオン合金製造装置』、神代人の念動力加工、もしくは６大属性外の属性である『ハイペリオン融解』属性の魔術・魔法・魔道を仕える者しか製造出来ず、通常の熔鉱炉で製造する事は不可能である。その為、この合金は非常に高価な代物となってる。
◆国際規格でハイペリオン鉱の含有率によって１～９級に等級分類されており、用途はそれぞれ異なっている。
９級……ハイペリオン鉱の含有率が１０％以上２０％未満
８級……ハイペリオン鉱の含有率が２０％以上３０％未満
７級……ハイペリオン鉱の含有率が３０％以上４０％未満
６級……ハイペリオン鉱の含有率が４０％以上５０％未満
５級……ハイペリオン鉱の含有率が５０％以上６０％未満
４級……ハイペリオン鉱の含有率が６０％以上７０％未満
３級……ハイペリオン鉱の含有率が７０％以上８０％未満
２級……ハイペリオン鉱の含有率が８０％以上９０％未満
１級……ハイペリオン鉱の含有率が９０％以上
◆９～８級は機械部品（摩耗に非常に強い為、主にジェットエンジンの構成部品、高級車の車軸、高級時計の歯車に使われる事が多い）、７級は装飾品、６級は高級調理器具（主に包丁・ピーラー・調理バサミ・卸金に使われる）に用いられる。
◆５級から軍事利用される事が増える。５級は〈血統騎士〉の武具・鎧兜、C・Rクラスの〈大いなる騎士〉や軍艦の装甲・骨格・内部構造体を構築する為に用いられる事が多い。
◆４～２級からはSRクラスの〈大いなる騎士〉の装甲・骨格・人工筋肉、もしくは特注で作られた軍艦の製造部品に用いられる事が増える。また価格もこの等級から跳ね上がる。
◆１級は、実質的にはSSRクラスの〈大いなる騎士〉の製造に主として用いられる。亜光速行動を行なうSSRクラスは装甲・骨格・武器や細かな部品に至るまで１級ハイペリオン合金で製造しなければならない（でなければ亜光速行動を発生させられず、またそれに耐えられないからである）。その結果、SSRクラスの〈大いなる騎士〉の製造は戦艦以上のコストが必要になる。
◆１～２級のハイペリオン合金は他にも、王侯貴族の用いる武器や防具や装身具に用いられる事も多い。
◆見た目の特徴として、９～８級は光沢のある灰色。６～７級は光沢のある白色。５～４級は虹色の光沢を放つ白色。３級は金色の光沢を放つ白色。２級は金色の光沢を放つ白銀色。１級は飴色の金属となる。
◆上流階級／富裕層に属する層の中には、３級以上のハイペリオン合金で家を建築している人物もいる。
◆等級が高級になるにつれ、重量が軽くなる。１級は９級と同体積であった場合、９級の約９００～１０００分の１程度の重量である。