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咆哮戦記ヴルカーン◆世界観設定メモ⑦冒険者・傭兵・自由騎士

◆エウロペロ空域世界は魔物・神代時代の遺跡を始めとした、非常に厄介な存在や神秘の謎に満ちた事物が数多く存在している。それらが起こすトラブル、または謎の解明の為に、世界各国では「冒険者」と呼ばれる人々が活躍している。

◆冒険者は基本的に登録免許制で、「冒険者国際連盟」の試験に合格する必要がある(または冒険者の登録免許制度を設けている国の免許試験に合格する必要がある)。エウロペロ空域では「今日から俺は冒険者になる!」では冒険者にはなれない仕組みになっている。その事を知らずに冒険者の活動をして、逮捕されたり、指名手配される異邦人の数は多い。

◆国際的な『冒険者等級』が存在し、上位になればなる程、経験豊富で、かつ凄腕の冒険者である。1等級~9等級までランクがあり、1等級冒険者ともなると、単独で強大な力を誇る魔物相手に戦える実力を持っている。

◆ちなみに昇級には、4等級まではクエスト達成によって得られたポイントの加算合計で昇級する仕組みになっている。しかし4級から上になると、国際昇級試験に合格する必要があり、1等級の冒険者になるには冒険者の守護神である、冒険神ペリークリトルアモルの使者から課せられるクエストを達成しないとならない。そのクエストの内容は非常に過酷かつ、数年間に及ぶ物であり、その為、1等級の冒険者の数は非常に少ない。

◆彼ら彼女らは、その多くが各国にあるその国の「冒険者組合(カスス・コレギウム)」に所属し、各国の街にある「冒険者酒場」で仕事を受注したり、パーティーを結成したりする。

◆また戦争時には傭兵として働く冒険者も数多く、そこでの働きを認められて貴顕の地位に上り詰める者も少なくない。

◆遺跡発掘を中心に行なう冒険者もおり、彼ら彼女らは国際機関である「世界発掘者協会」から認定許可証を授与されている事が多い。未知の遺跡を発掘・探検する事は勿論の事、それらを学術的に研究・分析したり、盗掘者を撃退する仕事を行なっている。

◆傭兵は主に戦争参加・魔物討伐・警備の仕事を主として行なう者である。傭兵には免許がなくても、傭兵団・戦士団に所属すればなる事が出来る(当然、その傭兵団・戦士団の課すテストに合格しないといけないが)。その為、傭兵として経験を積んで、冒険者試験に挑む者も少なくない。その為、冒険者志願者の育成事業を柱にしている傭兵団・戦士団も存在する。

◆自由騎士とは、仕官をしていない〈血統騎士〉の事である。騎士と言っても、その出自は代々続くの騎士貴族の家柄でなく、庶民の出自が非常に多い。彼ら彼女らは、各国政府が設ける〈自由騎士団〉に所属・登録している事が多い。扱いとして「2軍、3軍の選手」の様な物である。中には武技を鍛える為に、敢えて自由騎士になっている名家の出身の騎士もいる(ちなみに不品行が祟って、懲罰的に自由騎士の身分に落とされた貴族・名家出身の騎士もいる)。

◆自由騎士は各国政府から俸禄を支給されている事が多いが、あくまでも「2軍、3軍の選手」扱いなので、その額は騎士団所属の騎士に比べると遥かに低い(国によっては俸禄を支給しない所もある)。しかし、種々の拘束・法的規制が騎士団所属の騎士と違って緩かったり、国によってはない上に、〈自由騎士団〉に所属したり、登録をした時点で、彼ら彼女らに冒険者免許を授ける国がとても多い(これには各国政府が費用負担を抑えたい思惑もある)。その為、自由騎士は日頃から冒険者として働いている者が数多い。

◆中には際立った活躍をして、名を馳せた自由騎士もおり、その様な自由騎士達の逸話は、英雄物語になって後世に伝えられている事が多い。

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