☆血統騎士☆
◆常人より遥かに上回る筋力・瞬発力・持久力・耐久力を有した特殊能力者。神代歴時代に作られた超戦士〈Jfghueropi〉の血統を受け継いだ人間の中で現出する存在である。約5000人に1人の割合で誕生する。また、子孫にその形質が受け継がれる確率は約15%。血統騎士同士の家系同士の間の子でもその確率は30%程だが、上級貴族、王室、皇室の中には99%の確率で血統騎士が誕生する特異な家系も存在する。また魔術の類を習得出来ず、守護霊を使う事が出来ないという体質の者が圧倒的多数に登る(ただし王家や上流貴族出身の血統騎士の中では、特注品のマジックアイテムや守護霊を用いる事で、魔術の類の使用や、守護霊の使用を可能にしているケースが多い)。
◆〈大いなる騎士〉〈機巧馬〉を、〈人工魂魄〉の承認の元に操縦する事が出来る。
◆血統騎士同士の戦闘は超音速の戦闘になり、常人の目で追える速度で行なわれる事はない。戦闘時には甚大な衝撃波と真空波が周囲に巻き起こる事は必須である。
◆守護霊使いの守護霊を認知・知覚する事が出来ないので、守護霊使い相手には非常に弱い(ただし歴戦の古兵となると、殺気で守護霊の存在を感じたり、経験によって能力の内容を看破する事が出来る様になり、それらの攻撃を回避・無効化してしまったりする)。契約の騎士相手には、身体能力的に優位であるので強い(ただし、金位の騎士相手には魔法が扱えないので不利になる場合になる事が多い)
☆契約の騎士☆
◆竜や聖獣と契約を行なった騎士。神代歴時代に作られた人造人間〈Rhiaigafa〉の血統を受け継いだ者の中で現出する存在である。人造人間〈Rhiaigafa〉は女性型が非常に数多く作られた。その為か、契約の騎士たちの9割は女性によって占められている。
◆銅位→銀位→金位の順に強くなっていく。銅位はまず竜や聖獣と契約を行ない、魔法が使える様になった段階。銀位は契約した竜や聖獣を強化鎧に変化させて、自らの身に纏う事が出来る様になった段階。金位は契約した竜や聖獣を航空機に変形可能な可変ロボット状に変異させ、身体能力的にも血統騎士と互角になり、なおかつSSRの〈大いなる騎士〉を構成するシステムになる事が出来る様になる。
◆守護霊を食べる力を持っているので、守護霊使いの天敵の様な存在である。しかし、血統騎士相手には身体能力的に劣る為に弱い(ただし、金位の騎士になると話は違う)。
◆竜や聖獣との契約によって魔法が使える。通常の魔道士の使う魔術とは異なり、呪文を唱える必要がない。用いたい魔法の名を口にするか、考えるだけで魔法を使う事が出来る。その為、速度的な意味で魔道士・魔族相手に優勢に戦える。ただ、本人の性格に大きく依存した内容の物しか使えない。温厚な性格の持ち主は攻撃魔法を扱えず、勝ち気で負けず嫌いの性格の持ち主は防御・回復魔法を使えない事が圧倒的に多い。
◆金位の騎士は、SSRの〈大いなる騎士〉にエネルギーを補給し、また機体管理・高度な情報処理サポートを行なう事が出来る様になる。また守護霊使いは元より、血統騎士に対しても強くなる為、各国で憲兵職・憲兵権限・法執行権限を与えられている事が多い。また裁判官や判事や弁護士の資格を持つ者も多い。
◆また、金位の騎士は契約の騎士全体の約12%しかいない為、非常に貴重な存在であり、国際法において保護される存在である。戦場において殺害する事は許されない。また捕虜にしても、当人の帰属国に速やかに無条件返還しなければならない。
◆念話通信装置を使わずに、〈契約の騎士〉間でテレパシーを使う事が出来る。
☆守護霊使い☆
◆守護霊と呼ばれる精霊と契約を果たした者。ス◯ンド使いや、ア◯ター使いの様な存在である。
◆魔族によって作られる事が殆どである。中には血統的に特定の守護霊を代々継承している一族もある。
◆自発的な意志による展開、発動アイテムの使用、何かを等価交換的に消費したり、特定の条件をクリアする事によって守護霊使いは守護霊を行使・用いる事が可能である。また本人の意志に関係なく、一定の距離・時間・気候条件になったら自動的に発動したり、また守護霊使いの意志によって能力解除をする事が不可能な物も存在する。
◆大まかに、器具使用展開型、等価交換型、自己発生型の3つに分類する事が出来る。
◆器具使用展開型の特徴は、特定の器具の使用によって〈守護霊〉を展開する事を可能としている点である。持続時間が長い物が多い。
◆等価交換型の特徴は、〈守護霊使い〉の周辺にある無機物を等価交換的に使用して〈守護霊〉を発生させる点である。巨大なサイズの物が多い。
◆自己発生型の特徴は、〈守護霊使い〉の生命力を元に、その人物から直接発生させる点である。近距離戦闘と精密動作性に優れた物が多く、また潜在進化性が高い物が多い。
◆概ね、発動条件が簡易、または緩かったりする物は、大規模な事象を発生させる事はまずない。概ね、守護霊使い本人の身体強化、近距離において発動する事が多い。発動条件が複雑、または数日間に渡る物は大規模な事象を発生させる物が多く、場合によっては周囲に極めて甚大な被害・影響をもたらす物もある。
◆効果が弱く、また限定的な能力しかない守護霊は魔族の運営する工房で作られ、売られている事が多い。また魔族に対して、租税を免除する代わりに、作成した守護霊を税金として納める事を義務付ている国もある。
◆王家や貴族の家系に代々家宝として伝わる守護霊も存在している。それらの守護霊は血統騎士の守護霊使用を可能にしている特注品の場合が多く、また身体能力を劇的に向上させるたり、強い戦闘力を持ち、または大規模事象・強力な魔術の使用を可能にしている物が多い。骨董品としての価値も高く、オークションでは高値で取引され、投資対象扱いされている物も多い。
◆法的規制基準にクリアした、短時間使える物が市中に出回っている。身を守る為に身体の剛性を上昇させたり、数%くらい筋力・瞬発力を向上させたりする物が売られている。日本円に換算すると1000円未満、高い物でも数万円程度の価格で販売されている。
◆守護霊を知覚・認知出来ない血統騎士相手には強く、捕食者である契約の騎士相手には弱い。
◆前述の通り、特注品の守護霊を用いて、守護霊使いも兼ねる血統騎士も存在する。