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咆哮戦記ヴルカーン◆世界観設定メモ③〈大いなる騎士〉

☆〈大いなる騎士〉☆

◆魔晶石炉を動力源として駆動する、全長4~100mの人型ロボットの総称である。各国によって、その呼び名は様々。ハイペリオン合金によって作られた骨格と人工筋肉によって構成されている。

◆コモンズ(C)・レア(R)・スーパー/スペシャルレア(SR)・スーパースペシャルレア(SSR)の4等級の機体が存在する(これも各国によって呼び名は様々。しかし等級区分は国際規格なので共通させている)

◆C~Rクラスの〈大いなる騎士〉には常人が乗る事が多い。また戦時の他にも民生用に用いられる事が多く、トラクターやトラックの様に使われる事が多い。Cクラスは大きくても全長4~9m前後の物が多く、Rクラスから10~15mの物が多くなる。搭載されている人工魂魄は最低限の機体制御を行なうのみで、また柔軟な会話能力がない。

◆SRクラスの機体になると超音速で動く事が可能となり、基本的に〈血統騎士〉が搭乗する事になる。軍で利用される事が主になる。SRクラスの機体になると柔軟な会話能力のある高度な人工魂魄の情報処理・機体管理サポートが受けられ、SSRクラスになると、更に契約の騎士のサポートを受けられる様になる。

◆SSRクラスは、亜光速レベルの加速が可能になる上、契約の騎士の魔法も展開可能になるので非常に強大な戦闘力を持っている。SSR機単体で約10万隻の艦隊と互角の戦力と化す。

◆その結果、SSRクラスの機体の一騎打ちの勝敗によって、戦闘の趨勢が左右される事が非常に多い。戦略的な不利を、単騎のSSRクラスの〈大いなる騎士〉の戦術的勝利によってひっくり返したケースも多い。その為、各国軍隊においてSSRクラスの製造と、その運用システムの確保と管理は最重要事項として取り扱われている。

◆SSRの機体として認定されるには条件が幾つか必要である。

 ①SRクラスの機体の30倍の出力の特注の魔晶石炉、もしくはそれに相当する動力源を搭載している。
(その規模の動力源を搭載しないと亜光速行動が不可能な為である)。

 ②契約の騎士が、人工魂魄に認定されないといけない。
 
 ③契約の騎士が人工魂魄に承認されても、認定騎士と契約の騎士の魔力波長のハーモニクスレベルが基準値に達しないといけない。

 ④骨格が1級ハイペリオン合金で作られた物である事。そうでなければ、亜光速加速に機体が耐えられないからである。
 
◆上記の条件を満たさない機体はSSRクラスとは国際的に認定されない上に、SSRクラスの機体性能を発揮出来ない。

◆ちなみに戦力的・製造コスト・馬力的にはCクラス>Rクラス>通常型飛空艇>駆逐艦>巡洋艦=SRクラス>戦艦>旗艦型戦艦>SSRクラスである。
 
◆その為、艦隊を持たず、SSRクラスの〈大いなる騎士〉だけを10~20機保有するだけの国もある。

◆また、神代機(HR(ハイレア))という、神代人の末裔にしか搭乗出来ない〈大いなる騎士〉も存在している。これらの機体は精霊王・魔王によって生み出された〈光の子(ルークス・リーベリー)〉と呼ばれる人工魂魄、もしくは古代の神代人が作った人工魂魄によって制御される事が多い。

◆それらの機体は自己修復機能を持ち、通常の〈大いなる騎士〉では起こせない種々様々な超常現象を発生させる事が出来る。

◆現状入手出来るHRクラスの機体は、遺跡から発掘されたHRクラスを修理・改修した物。発掘された遺跡の〈碑文〉を解読して、製造方法を獲得した現代の神代人の手によって作られた物。精霊王・魔王、もしくは魔族の長老が神代人や〈大いなる母スライヤーナ〉から預かった物や設計図を元に作られた物。〈神の種〉を植えた結果、生えてきたり、その果実の中から現れた物。また〈大いなる母スライヤーナ〉が時たま現れては作った物がある。入手条件が特殊なので、保有している国は少ない。

◆これらの機体は魔晶石炉ではなく、〈スライヤーナの涙〉と呼ばれる物質をエネルギー源とした〈ヨグ=ソトース炉〉と呼ばれる動力炉から生じるエネルギーで動く。この動力炉は操縦者のメンタル状態が昂ぶると共に出力を劇的に上昇させる特性を持っている。大陸・群島を創造/破壊する程の力を顕現させたケースも歴史上見られる。

◆人口数百人~数万人程の小国で独立を保っている国の中には、HRクラスの機体1~2機保有しているケースがある。

◆滅多に製造、発掘出来る機体ではないので、各国政府はHRクラスの機体の確保・製造(修理・改修)・保守管理に非常に神経を尖らせている(HRクラスはたった1機で、大国の武力に対抗、またはそれらを殲滅しうる程の戦力を発揮出来るからである)。
 中にはHRクラスの機体の研究を国防上の最重要課題と見做し、軍事費どころか年間歳費の大部分を突っ込んでいる様な国もある。

◆ちなみにSR/SSR機体は15~30m程度の大きさの物が多い。これは取り回し上と機体整備の安定性を確保する為である。

◆100mレベルの物は、移動砲台として、または拠点防衛戦特化に運用される事が多い。また大きさが大きさなので、動きは鈍重な物が多い。

◆HRクラスになると、大きさはマチマチ。全長4mの程の物から、中には全長がkmレベルになる物もある。

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